<第3章>実はヘルシーじゃない!控えるべき食べ物
《果物の果糖は内臓脂肪をためやすい》
果物はビタミンや食物繊維をたっぷりととれるので健康的な食べ物だと思われがちですが、内臓脂肪を減らしたいのであれば、常食や過食を避けるべきです。
そもそも糖質は、その分子の大きさから3種類に分類されます。
まず、ブドウ糖や果糖などが含まれる「単糖類」、ショ糖や乳糖、麦芽糖などの「二糖類」、そして穀類やいも類のでんぷんなどが含まれる「多糖類」です。
単糖類が分解・吸収のスピードが最も速く、次が二糖類、最も遅いのが多糖類になります。
果物に含まれる糖質は、単糖類の果糖です。
消化吸収が早いため食後に血糖値を急上昇させ、中性脂肪を増やします。
果実や野菜をジューサーにかけてつくるスムージーは、食物繊維が切り刻まれることでより消化がよくなります。
一見、ヘルシーなイメージがありますが、実は脂肪をためやすい飲み物なのです。
ただ、旬の果物はビタミンなどが豊富で、健康効果、美容効果は高いもの。
食べる場合は、朝食と一緒に食べるようにしましょう。
活動量が減って糖質が消費されにくい夜は避けて正解です。
そのほか「軽く食事をとりたい」といったときに、手軽に食べられるサンドイッチやそばを選ぶ人は多いと思います。
しかし、いずれも糖質が多いメニューでヘルシーとはいえません。
「軽めの食事」が逆に太る原因?
ヘルシーだと思って「軽めの食事」を選んでいると、意外と糖質が多い食事になってしまうことがあります。
思い込みで食事を選ぶのをやめて、糖質を控えた食生活を心がけましょう。
◆含まれている糖質の量の目安
おにぎり(1個当たり) 30~50g前後
サンドイッチ(1パック当たり) 20~70g前後
そば(1人前当たり) 45~60g前後
野菜ジュース(1杯当たり) 20~30g前後
はちみつ(大さじ1当たり) 15~20g前後
含まれている糖質の量の目安
健康によい、食べると痩せられると思われている果物ですが、果物に含まれる「単糖類」と呼ばれる糖質は最も単純な構造を持っており、簡単に吸収され血糖値を上げてしまいます。
果物名:りんご 基準値:250g(1個) 糖質(g):35.3
果物名:バナナ 基準値:100g(1本) 糖質(g):21.4
果物名:桃 基準値:170g(1個) 糖質(g):15.1
果物名:グレープフルーツ 基準値:210g(1個) 糖質(g):18.9
果物名:オレンジ 基準値:130g(1個) 糖質(g):14.0
果物名:キウイ 基準値:85g(1個) 糖質(g):9.4
「内臓脂肪の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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