糖質をとり過ぎると太るのはどうして?
余った糖が脂肪へと変わる
脂質のとり過ぎが体脂肪を増やすのは明らかです。
しかし、糖質のとり過ぎで体脂肪が増えるのはなぜなのでしょうか。
体内に入った糖質は、小腸でブドウ糖(糖)に分解されたのちに吸収され、血管を通して全身の組織へと運ばれます。
糖が血管内にとり込まれると血糖値が上がり、すい臓からは「インスリン」が分泌されます。
このインスリンの働きにより、糖は細胞のエネルギーとして利用されるようになるのです。
ところが、血管内に糖が増え過ぎたり、血糖値が急激に上がったりすると、インスリンの働きが追いつかず、糖はエネルギーとして利用されません。
余った糖は脂肪へと変えられ、肝臓や脂肪細胞へと蓄えられてしまいます。
つまり、糖質のとり過ぎで太るのは、余った糖の仕業によるものなのです。
この仕組みを利用したのが、今話題の「糖質制限ダイエット」です。
糖質の摂取量を少なくすることで血糖値の上昇を抑え、余分な糖が脂肪に変わるのを防ぐのです。
しかし、過剰な糖質制限は栄養バランスを悪くし、別の不調や病気を引き起こしかねません。
太ってきたと感じたら、糖質を少し控えめにするとか、ベジファーストを意識するだけでも効果はあります。
無理な糖質制限はせず、糖質と上手につき合っていくことをおすすめします。
糖は脂肪に変わる
1.糖を(過剰に)摂取する。
2.小腸で、ブドウ糖として血液中に吸収される
3.その後、ある程度の分量が筋肉や肝臓に糖(グリコーゲン)として貯蔵されるが、ほんのわずかな量。
※筋肉の多い人ほど。空き容量が大きいので太りにくい。
4.血中のブドウ糖が増えだすと、インスリンが分泌されブドウ糖を脂肪へ変える指令を出す。
「栄養素の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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