<第3章>老化を招くAGEにご用心
《糖質過多で老けて見えるようになる》
人間の肌の若々しさを左右するのは、肌構造の中の「真皮」という部分です。
真皮は主にコラーゲン繊維とエラスチン繊維という2つのたんぱく質でできているのですが、血糖値が高くなると糖分がコラーゲン繊維に絡みついていきます。
その現象を「糖化」といい、たんぱく質に糖が絡みついた物質が「AGE」(終末糖化産物)です。
AGEが増えた肌はみずみずしさが失われ、老けて見えるようになります。
このような糖化は髪の毛や眼球、心臓、血管など体のいたるところで進み、体は老化していきます。
つまり、糖質をとり過ぎると内臓脂肪が増えるだけではなく、高血糖になって体を老化させるAGEがはびこってしまうのです。
また、このAGEは、食品そのものからも吸収され、体内に蓄積されることがわかってきました。
高温で調理したたんぱく質にAGEが多い傾向があり、ベーコンや北京ダック、フライドポテト、パンケーキなどが高AGE食品の代表です。
同じ食材でも、高温で調理するほどAGEは多くなるので、炒め物やあげ物よりゆでたり蒸したりした料理のほうがAGEは少なくなります。
食品中のAGEのほとんどは、体内に吸収されることなく排泄されますが、食べた量の約0.6%は体内にたまり老化の原因になります。
AGEの多い商品はなるべく避けたほうがよいでしょう。
老化の原因は糖質だった!
体内のたんぱく質と糖質が結びつくと老化現象が起こります。
肌のたんぱく質と結びつけば弾力を失い、髪のたんぱく質と結びつけばパサパサになるなど、体中で老化が続くのです。
たんぱく質×糖質=AGE(終末糖化産物)
髪がパサパサに
心筋梗塞に
白内障に
アルツハイマー病に
同じ食材でも調理の仕方でAGEの量が変わる
AGEは食品そのものからも吸収されることがわかってきました。
食品に含まれるAGEのほとんどはそのまま排出されますが、約0.6%は体内に残ります。
また、同じ食材でも高温で調理するほど、AGEが多くなるので注意が必要です。
ゆでる・蒸す<炒める・あげる
AGE少ない→→→→→→→多い
「内臓脂肪の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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