<第3章>「まずい」食事はココロとカラダに悪影響
《腸はメンタルの影響を受けやすい》
食事のとり方の一番のポイントは、好きなものをおいしく楽しんで食べること。
なぜなら、まずい食事を我慢してとり続けることは自律神経に悪影響を与えるからです。
たとえ「健康によい」とされる食事でも、食べる本人がおいしいと感じなければ食べることはストレスになり、腸内環境が悪化し、自律神経のリバランスに支障をきたします。
「ストイックな生き方(食べ方)はきれいな腸をつくらない」という事を覚えておきましょう。
腸は「第二の脳」と言われるほど精神的な影響を受けやすい臓器です。
ちょっとした緊張でお腹が痛くなったり、仕事や人間関係のストレスで便秘になったり。
気持ちの変化に腸は敏感に反応します。
ストイックになることは決して楽しいことではありません。
思い通りにできなかったときは自己否定や自己嫌悪でストレスが募り、そのストレスに腸が反応して腸内環境が悪化、さらには自律神経が乱れる――という悪循環に陥ってしまいます。
ダイエットで油や炭水化物抜きの食事をしても、まずいと思いながら食べたらストレスになるだけ。
ストレスを感じて食べるとカロリーは脂肪に変わってしまいます。
逆においしいものを楽しんで食べれば、腸の働きは活発になり自律神経も安定します。
そうなれば血流もよくなり代謝もアップし、ダイエットせずとも体重増加を防げるのです。
嫌いなものは、無理して食べなくてもよい
◆ストレス
まずい食事、嫌いな食べ物を無理して食べるとストレスにより腸内環境が悪化したり血流が悪くなり、自律神経の乱れにつながります。
◆ストレスフリー
おいしいものを楽しんで食べれば、腸の働きが活発になり自律神経が安定します。
ストイックな食べ方や生き方は自律神経を乱す
本当は食べたいものを我慢して不本意なおいしくない食事をすると、「第二の脳」と言われている腸が影響を受け、自律神経が乱れてしまいます。
バランスや栄養素も大切ですが、まずは楽しく、おいしく食事をすることを心がけましょう。
あれはダメ、これはダメとストイックになりすぎると自律神経が乱れます。
おいしく、楽しくストレスフリーな食事をしましょう。
「自律神経の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
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