糖質からエネルギーを得る仕組み
ここでは身体を動かすエネルギーがどうやって生まれるのか、その仕組みについてご紹介します。
私たちが食事で糖質を摂ると、それは体内でブドウ糖に分解され、酸素と反応することで、水と二酸化炭素と“ATP”(アデノシン三リン酸)という物質を生成。
これが身体を動かすエネルギー源となります。
つまり、生きるために糖質は貴重なエネルギー源ということが人間にはプログラミングされており、そのため、私たちの身体は糖質を欲しがるようにできているのです。
食糧が不足していた頃の医学者は「砂糖こそ万能薬である」と言っていたほど、すぐにエネルギーになる砂糖は貴重な存在でした。
しかし現在は豊かな時代になり、糖質を含む食べ物が身の回りに溢れるようになりました。
それを欲しいままに食べてしまうと、余分な糖質が体脂肪として蓄えられて肥満が進んでしまうのです。
一方、糖質制限を行なうとブドウ糖が不足することになり、その足りない分はグリコーゲンや脂肪を使って補います。
グリコーゲンはブドウ糖に戻って使われるのに対し、脂肪は“β酸化”という作用によって直接エネルギーとして燃やすことができます。
これにより脂肪を消費してやせられるわけです。
◆基本的な仕組み
糖質を食べると体内でブドウ糖に分解され、酸素と反応してATP(アデノシン三リン酸)を生み出します。
このATPが身体を動かすエネルギーになります。
◆糖質過多になると……
糖質をたくさん食べると体内でブドウ糖が余ります。
そのブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられますが、それでも余った分は脂肪として蓄えられ、太ってしまうことになります。
「糖質の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?