第2章 よくわからない体調不良の理由

第2章 よくわからない体調不良の理由

 

イライラや疲れやすさの原因は?

 

「最近イライラする」「疲れやすくなった」と感じている人はいないでしょうか?

はっきりとした病気ではなくても、年齢的なものや気候の変化などで体調を崩すことはあります。

でも、もしかするとそれは「反応性低血糖」が原因の可能性があります。

 

一般的に、血糖値が上がればそれを下げようとして、すい臓からインスリンが出されます。

 

当然、血糖値が高ければそれだけインスリンの量も多くなります。

しかし、絶えず清涼飲料水などで糖質を摂り続けていると、すい臓が弱り、そのバランスが崩れることがあります。

血糖値が上がったのに対して、インスリンの出るタイミングが遅れ、血糖値がぐんぐん上がった結果、後から大量にインスリンが出て、今度は血糖値を下げ過ぎてしまうという現象が起きるのです。

これが「反応性低血糖」です。

 

「反応性低血糖」は清涼飲料水などを多く飲む人に見られ、アメリカではよく知られています。

先に挙げたほかに、不眠や動悸、眠気、集中力の欠如、やる気が起きない、吐き気などの症状が現れ、症状が多岐に渡ることから、低血糖のことに詳しくない医師が、うつ病自律神経失調症などと間違って診断してしまうこともあります。

このような症状が現れたら、まずは、自身の食生活を見直してみることをおすすめします。

 

 

一般的な血糖値とインスリンの関係

 

血糖値が高いとインスリン値も高く、時間の経過とともにそれぞれの値がリンクしている

 

 

反応性低血糖での血糖値とインスリン値の関係

 

血糖値から遅れてインスリン値が上がっている

 

体調不良の原因

「糖質の話 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。

私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。

このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。

ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアATPが十分につくれなくなる。

ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがっていっしょにとるのが効果的です。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/