第1章 「否定、無視、固執」より「肯定、尊重、譲歩」という人との接し方

第1章 「否定、無視、固執」より「肯定、尊重、譲歩」という人との接し方

 

人と接することで脳の活性化を促進するのは、大いに結構なことなのですが、そこで問題になるのは、どういう接し方をするか、です。

 

 

・原則としては、協調性を忘れずに、お互いに上機嫌になれる関係を築く

 

 

高齢者が人と接する際には、このことを心がけるべきです。

 

なにも、自分を捨てて、納得できないことであっても、まわりに合わせて、最近、よく耳にする「同調圧力」に屈しなさいといっているわけではありません。

 

もちろん、いくつになっても、自分の主張を持ち、譲れないものに対しては、毅然とした態度で臨むというスタンスは立たせしいことですし、そうした権利は保証されなければなりません。

 

しかし、こう考えてみることも必要です。

 

 

・世の中には、どうしても譲れないことと、譲ろうが譲るまいがどうでもいいことがある

 

 

たとえば、政治に関わる問題、信仰に関わる問題、社会正義に関わる問題などについては、協調性第一だからといって、意見を異にする相手に同調するわけにはいきません。

自分の存在意識(アイデンティティ)を否定するようなテーマに関しては、譲れないシーンもあるでしょう。

 

けれども、たとえば、食べ物の思考、ファッション、趣味、好みの異性(同姓)のタイプといったことは、自分の存在意義を脅かすわけではありませんから、譲るというか、どちらでもいいというスタンスが正しいといえます。

 

ところが、高齢者の中には(年齢は無関係かもしれませんが)、「どうでもいい」というスタンスがわからない人がいます。

あらゆることに関して、まず「NO」を口にする、あるいはどうしても素直に「YES」といえないタイプです。

 

「肯定、尊重、譲歩」よりも「否定、無視、固執」を選ぶのです。

ひと言でいえば「頑迷」。

これはヨボヨボ脳の兆候です。

 

 

「対立点探し」が大好きな人の危険性

 

こうしたタイプはとにかく、他人との「対立点」を探すのが大好きです。

それも、譲っても譲らなくてもどうでもいいことに、ひたすら対立点を見出そうとします。

これでは、まわりから好かれるはずがありません。

 

「リンゴが好き」と誰かがいえば、「オレはイチゴのほうが好き」といい、「ハワイに行きたい」と聞けば、「暑いところは嫌いだ」とわざわざ口をはさむ。

といった調子です。

これでは、お互いに上機嫌でコミュニケーションを行うことなど不可能です。

 

こうした対立点探し的な姿勢ですが、それが仕事のシーンで、本質的に利益、成果に関わる理性的な議論であれば理解できます。

対立点の分析、精査、検証というものごとの正しい選択に欠かせない作業だからです。

 

しかし、仕事のシーンでも、これがわからずに、とにかく、やたらと無意味な対立点探しをする人もいます。

「アイツは気にくわない」「不満が多い」「相性が悪い」とか……。

 

こうした人を相手にするのは、ストレスもたまりますし、有益な議論もできません。

反論でもしようものなら、こちらが論理的に進めても「感情戦争」化してしまいます。

こんなことに脳を悩ますのは避けたいものです。

 

無意味な対立点探しを好む人のまわりからは、人が無言で去っていきます。

 

前向きのコミュニケーションが途絶え、脳を活性化する機会も減ります。

結果として。ヨボヨボ脳化が加速していきます。

「いつまでもハツラツ脳の人 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/