◎コロナ期の不調を体の中に抱えている

◎コロナ期の不調を体の中に抱えている

 

コロナウイルス感染拡大によるストレスフルな時期を3年以上過ごしてきました。

会いたい人に会えなかったり、旅行へ行けなかったり、仕事や生活で不便や不都合を感じるなど、さまざまな負担を抱えながら暮らしてきました。

大切な人を失った方もいるかもしれません。

 

一見、世の中はコロナ前の日常に戻っているように感じますが、3年以上とは決して短い期間ではありません。

ストレスを抱え続けてきた私たちの体は、まだまだ不調を抱えている。

そんな状態です。

 

実際「なんとなくだるい日が増えた」「うつ気味だ」「やる気が出ない」「集中力が続かない」「体力が低下している」「頭痛がひどくなった」などの症状を訴える人はコロナ禍以降も増えています

 

そこまではっきり症状が出ていなくても、自律神経を乱し、全体にコンディションを落としている人はたくさんいます。

 

じつは2023年の夏頃から「自律神経に関わる体調の整え方」「不調との向き合い方」に関する問い合わせが一気に増えました。

テレビやラジオ、その他のメディアからも多く問い合わせ、出演依頼が相次いだのです。

 

実情を聞いてみると、生活はコロナ前に戻っているけれど、不調を訴える人がすごく多い。

番組にもそうした問い合わせが増えて、「なんとなく調子が悪く、自分が自分でないような違和感が続いている」と語る人が大勢いるというのです。

 

これは決して単なる感覚の話ではなく、医学的な研究でも明らかになっています。

 

スペインのある医療機関が研究したところ、感染時の症状が軽度から中程度だった人のうち「迷走神経の損傷」に関わる症状を訴える人が3分の2以上いることがわかったそうです(「Forbes JAPAN」2023年7月23日/William A. Haseltine{新型コロナ後遺症、主因は「迷走神経」の損傷か 研究結果}」。

 

迷走神経とは、まさに副交感神経の一部

体のさまざまな器官とつながっていて、迷走神経にダメージを受けると、各器官そのものに問題がなくても、正しく機能しなくなります。

体のいろんなところに不調をきたす可能性があるということです。

 

それが全体的なだるさにもつながりますし、「自分が自分でないような違和感」とは「具体的にどこが悪い」というより、全体を司っている自律神経の不調をよく表した表現です。

 

今の時代は気持ち的には「アフターコロナ」と呼べるのかもしれませんが、感染者がいないわけでもありませんし、アフターコロナ特有の不調をみんなが感じ、認識しはじめた時期でもあります。

 

そんな人にもぜひ伝えたいのは「以前の状態に戻そう」ではなく、自分なりの「新しい健康状態」「新しいコンディションづくり」をはじめてほしいということです。

健康・コンディションづくりにおいても、今日が新しい人生のはじまりなのです。

 

 

今日が一番若い

今日が新しい人生のはじまり

「はじめる習慣 より」

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/