<第1章>「自律神経の乱れ」と「うつ」の大きな違い

<第1章>「自律神経の乱れ」と「うつ」の大きな違い

 

《自律神経の乱れは体の不調》

 

めまいや倦怠感、肩こり、腰痛、頭痛、動悸などで受診すると「自律神経失調症」という診断名がつけられることがあります

これは正式な病名ではなく、自律神経の乱れが原因と考えられる上記の「症状」を指し、これらの症状はあるが、とくに身体に異常が見られない場合に用いられます。

 

この自律神経の乱れは女性の場合、とくに出産後のホルモンバランスの乱れによって起こることが多いです。

状況や家庭の事情によって受診するのはなかなか難しいかもしれませんが、産後体に違和感を感じたときは我慢せず専門医に相談できると身体的にも精神的にも楽になるでしょう。

 

自律神経失調症かそうでないかは自律神経外来で測定すればすぐに判断できます。

特に異常がないことがわかると不思議と安心して不調が治ってしまう患者さんも沢山います。

一方、うつ病は、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現れる心の「病気」で、精神エネルギーが著しく低下している状態です

ストレスや過労などによる自律神経の乱れから発症することが多いのですが、他にも様々な要因があり、一概には言えません。

 

うつ病は珍しい病気ではありません。

気分が沈んだままで、体が思うように動かない、生きていることが苦しいと感じるような場合は、迷わずメンタルクリニックでの治療をおすすめします。

 

 

自律神経の乱れは体の不調、うつ病は心の病気

 

◆自律神経の乱れ

 

体も心も病気ではない

 

身体の主な症状

 

・めまい

・倦怠感

・眠れない

・腰痛

・動悸

・冷え

・頭痛

 

うつ病

 

心の病気

 

身体の主な症状

 

・何に対しても興味がわかない

・不安感や絶望感が強い

・自分を責める

・自殺願望がある

・さらに、上記の自律神経が乱れたときの症状も出やすい

 

 

女性は産後のストレスやホルモンの乱れで自律神経が乱れやすい

 

産後は生活環境がガラッと変わったり、育児による過労や寝不足により大きなストレスを感じることと、出産による女性ホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れやすくなります。

 

こんな悩みも発端に

 

・おっぱいがでない

・義母に気を使う

・夫が育児の大変さをわかってくれない

  ↓

一人で悩まずに身近な人に相談しよう

「自律神経の話 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12