第2章 「今日、1時間だけ○○する」と意識する
元気に、前向きに生活するコツのひとつは「新鮮な気持ちで日々暮らすこと」。
たとえば、新しい靴を履いて出かける日はそれだけで新鮮な気持ちになります。
たったそれだけで気持ちがすっきりして、前向きになれます。
実際、体の中でも交感神経が適度に上がり、活動的な状態になっています。
反対に、いつも同じでダラダラ過ごしていると「なんとなくおもしろくない」「なんとなく生活に張りがない」などの思いを抱え、小さなストレスを積み重ねることになります。
こうした気分と自律神経は互いに影響し合っています。
とはいえ、毎日新しい靴を履いて出かけるわけにはいきません。
そこでおすすめなのが「今日は1時間だけ○○をする」と毎日決めることです。
今日は1時間だけカフェでお茶をする。
1時間だけ好きな音楽を聴く。
そんなことで構いません。
ただし、しっかりと「今日は1時間だけ○○をする」と決め、意識することが大事です。
大袈裟にいえば、それが今日の「スペシャルイベント」だからです。
1時間やる「○○」は本当になんでも構いません。
知り合いには「今日は1時間だけ、ドラマで見た福山雅治さんの話し方を意識する」をやっている人がいました。
聞けばあるドラマで福山雅治さんが誰に対しても、いつも丁寧な敬語を使っていたのが印象的で、その真似をするというのです。
じつにユニークなアプローチです。
でも、本当にそんなことでいいのです。
そうやって「今日、1時間だけ○○をする」を実行すると、ただ流れていく一日に「特別な時間」が誕生します。
その新鮮さが自律神経には良い影響を及ぼすのです。
「はじめる習慣 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?