第5章 「雰囲気のいい人」が集まる場所へ行く
自律神経の状態はとても敏感に伝染していきます。
考えてみれば当然の話で、電車に乗っているとき誰かが大声で怒鳴り出したら、周囲の人たちの交感神経も跳ね上がり、そこにいる全員の自律神経が乱れます。
同じように「この人と話しているとなぜかすごく気持ちが落ち着く」という人がいるでしょう。
相性や関係性はもちろん大事ですが、相手の自律神経が整っていることはじつは重要な要素です。
そういう意味では、心配事があって気持ちが前向きになれないときに「心配性な人」「悲観的に物事を考える人」とは会わないほうが無難です。
ふたりでどんどん暗い気持ちになっていきます。
むしろ、明るく、前向きで、楽観的な人と会うことをおすすめします。
状況がまったく改善しなくても、その人の雰囲気につられて自分の気持ちも明るく、軽くなっています。
それは「ただ、そう感じる」といった根拠のない話ではなく、実際に自律神経の状態が変わっているのです。
私はこの効果を使って「なんとなく疲れた」「あまり気分が乗らない」などのときには、お気に入りのカフェに行くようにしています。
よく行くのは、書店とカフェが併設されている店で、訪れた人は本を読んだり、仕事をするなど、それぞれがとてもいい時間を過ごしています。
場所が持つパワーももちろんあります。
ただ、それ以上に「そこに集まる人たちの雰囲気」がとてもいいのです。
リラックスしているのですが、ただ休んでいるのではなく、適度に交感神経も高く「いいレベルの仕事モード」を醸し出している人が多く、自分にもいい流れを呼び込むことができます。
雰囲気のいい人たちが集まる場所、これもひとつのパワースポットなのです。
「はじめる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?