<第1章>自律神経の乱れによる不調の種類

<第1章>自律神経の乱れによる不調の種類

 

《重大な病気へと発展するおそれも》

 

アクセルである交感神経とブレーキである副交感神経、両者がしっかりと機能していることが「自律神経の整った状態」です。

一方で、それぞれが正しく機能していないと、「自律神経の乱れた状態」なになります。

 

自律神経の乱れは、体や心に様々な辛い症状を引き起こしますが、その主な要因となるのが血流の悪化です。

交換神経が過剰に高まると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。

さらに副交感神経の働きが低下していると血流が改善されず、脳や内臓にまでダメージが及びます。

 

身体的な不調では、だるさや疲れやすさをはじめ、血の循環が悪くなることによる頭痛や肩こり、内臓機能の低下による便秘や下痢、肌荒れなどが挙げられます

免疫力が低下し、風邪や感染症にもかかりやすくなります。

長期的には血管の収縮が続くことによる高血圧、血液がドロドロになり血管内皮が傷つくことによる動脈硬化、さらにはそこから血栓が生じて脳梗塞心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気につながるおそれもあります

 

精神的な不調ではイライラしやすくなったり、やる気が低下したり、不眠や過眠といった睡眠の異常が現れることもあります。

 

これらは「この程度の症状」と軽く見てはいけません。

自律神経の乱れが、やがては恐ろしい病気へと発展してしまうかもしれないのです。

 

 

自律神経の乱れは精神的・肉体的ダメージ大

 

自律神経と副交感神経は、どちらも過剰に優位になりすぎると精神的にも肉体的にも不調が生じてきます。

特に現代人に多い交感神経の過剰優位は、免疫力と体力両方の低下につながり、様々な病を引き起こす要因となります。

 

◆自律神経が乱れると……

 

・血管が収縮して血流が滞り血液がドロドロに

 

・脳や内臓がダメージを受ける

 

◆精神的な不調

 

・不安

・やる気が出ない

・不眠

・イライラする

・集中力低下

・情緒不安

 

◆身体的な不調

 

・頭痛

・動悸

・息切れ

・めまい

・肩こり

・便秘

・疲れやすい

・冷え

・倦怠感

・息苦しさ

・手足のしびれ

「自律神経の話 より」

 

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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。

ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。

完全になくすということはできません。

避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。

 

カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。

ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。

オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

 

ビタミンB12について?

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