第7章 「声」でコンディションをチェックする

第7章 「声」でコンディションをチェックする

 

自分の健康や元気のバロメーターとして「声」はとてもわかりやすい指標となります。

 

自分や周囲の人たちを思い返してみてください。

元気がないのに大声で話している人はいませんし、大きな声で快活に話している人が「ちょっと元気がなくて」なんてこともまずあり得ません。

 

それくらい「声」とはわかりやすいバロメーターなのです。

 

ところが、コロナ禍では肝心な声を発することが制限されました。

大きな声はタブーとされ、誰もが口をつぐみました。

話すとしても、小声でコソコソ、モゴモゴ話す場面が増えました。

 

すると当然、元気もなくなり、気持ち的にも落ち込んできます。

 

また、声帯は加齢で衰えてきます。

耳鼻科の医師とも話したのですが、やはり年齢とともに声帯が衰え、声がかすれたり、出にくくなることはよくある症状です。

 

年齢的な衰えを低減する意味でも、自分の元気を取り戻す目的でも、意識的に大きな声を出すことはとても有効です。

 

カラオケに行って声が出にくくなっていると感じたら、それだけ心身のコンディションが下がっていると思ってください。

 

カラオケに行くのはおすすめですが、それが面倒な人はお風呂や車のなかで大きな声で歌うだけでも十分。

自分のコンディションチェックにもなりますし、声を出すトレーニングにもなります。

 

さらに「歌うのが苦手」「カラオケは嫌い」という人は、少し大きめの声で文章を朗読、音読するのもいいでしょう。

文章を音読すると、普段自分が話すときよりはっきりと発音するので、それだけ滑舌を意識することにもつながります。

普段以上に声帯や口まわりの筋肉を使うので、これはとてもおすすめです。

「はじめる習慣 より」

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/