第7章 用事と用事の間に10分休憩を入れる
近年、さまざまな時間設定が短くなっているのに気づいているでしょうか。
よくいわれるのは、「最近のヒット曲はイントロが短い(あるいはない)」とか「再生回数の多いユーチューブ動画は3分以内」など。
集中して関われる時間設定がどんどん短くなっています。
メールよりもLINEやビジネスチャットを使うようになり、コンパクトにやりとりするのも時間設定が短くなっている要素のひとつです。
そうした時間感覚の中で活動していくので、私たちの生活もアップデートしていく必要があります。
たとえば、会議もオンラインでやることが増えましたが、従来と同じ時間でやるのは長すぎます。
これまで1時間でやっていたなら45分にするなど、時間設定を短くする意識は必要です。
ただし、注意してほしいのは「予定がどんどんキツキツになっていく」ことです。
オンラインの会議、ミーティングが当たり前になると、移動時間がありませんから、ひどい人になると間を置かずに次の予定が入っています。
14時に前の会議が終わったら、そのまま次のミーティングに入るようなスケジュールです。
これは自律神経の観点から見ても、集中力が下がり、いいコンディションが持続しません。
最初の1~2時間はなんとか持ちこたえられるかもしれませんが、その後はコンディションが悪いまま一日を過ごすことになります。
時間設定を短くしたら、その間に10分程度の休憩タイムを細かく入れる習慣をつけてください。
すぐ次の用事に移るのではなく、一度席を立ち、できたらその場から離れる。
簡単なストレッチをしたり、スクワットをしたりする。
ぜひ「短いタームで、ちょこちょこ休憩をする習慣」を取り入れてみてください。
結局、これがいいコンディションを持続させる方法です。
「はじめる習慣 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?