【ちょう(腸)】腸は「第二の脳」で長生きの要 野菜と発酵食品で腸内環境を整える
腸は言うまでもなく栄養を消化・吸収する臓器ですが、免疫細胞の約7割が集中していて、体内に侵入した病原菌などから体を守る働きもしています。
さらに近年は、腸には約1億個の神経細胞があり、自律神経を介して脳とつながっていることがわかってきました。
これを「脳腸相関」といって、ストレスでお腹が痛くなったり、腸の調子が悪いと鬱々としたりするのはこのためです。
腸はいわば「第二の脳」。
腸を整えることで、脳の健康にもつながります。
また、腸内の悪玉菌が増えると炎症を起こし、睡眠障害や認知機能の低下、大腸がんなどの原因に。
まさに腸は、「長生きの要」なのです。
腸内環境を整えるには、食物繊維をたくさんとること。
毎日350gの野菜を食べるのは大変そうですが、「ごちそうみそ汁」にしたり、野菜ジュースを活用したりといった工夫で、案外簡単にクリアできます。
発酵食品も意識的に食べましょう。
とくに、いろんな産地の発酵食品を食べると、種類の違う菌が腸内で働き、善玉菌を増やしてくれます。
ぼくは地方の納豆を取りよせたり、いろんなメーカーのヨーグルトを食べたりしています。
★野菜たっぷり「ごちそうみそ汁」
にんじん、オクラ、キャベツ、しめじ、カボチャ、さつまいも、卵など10種の具を使った、その名も「ごちそうみそ汁」!
具はお好みでいいけれど、ベーコンを入れると本当においしい!
いも類もカリウムが多いのでおすすめ。
【ちょう(腸)】の長生き3大原則
1 食物繊維をしっかり食べるひと工夫
2 産地の違う発酵食品で腸内で菌を働かせる
3 朝日を浴びて朝食を食べ体内時計を働かせる
腸内環境を整えるには、食事のリズムも大事。
朝日を浴びながら朝食をとることを習慣にしてみましょう。
体内時計がリセットされ、腸の働きも活発になります。
食事のリズムを守るだけでも立派な腸活になるのです。
まだ間に合う!腸の健康チェック
□下痢や便秘が続いている
□以前より便が細くなった
□便の色が黒っぽい
□朝ごはんを食べない
□食事の時間が不規則
2つ以上当てはまる場合は、腸内環境の悪化を疑いましょう。
自分の便の状況で確認できるので、不調を感じたら、今すぐに、腸にやさしい食事術を実践。
また、食事の時間が決まっていない人も要注意。
毎日同じリズムで食事することも、腸の健康には欠かせません。
「鎌田式 長生き食事術 より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
血管はアミノ酸、たんぱく質とコレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?