第2章 <デーツ>食物繊維とミネラルで腸から美しくなる ここに効果的!→ちょう(腸)
第2章 <デーツ>食物繊維とミネラルで腸から美しくなる
ここに効果的!→ちょう(腸)
デーツは中東やアフリカ北部でよく食べられているナツメヤシの果実です。
ここ数年で日本でも人気が出て、スーパーやコンビニでもドライデーツを買うことができます。
ねっとりとした口当たりと濃厚な甘みは干し柿のよう。
小さな果実には食物繊維とミネラルが豊富で、イスラム教の聖典であるコーランには「神が与えた食物」と記されているのだとか。
食物繊維量はレタスの約6倍で、不溶性のため、腸を刺激して排便をうながしてくれます。
また、マグネシウムはプルーンの1.5倍。
余分な塩分を排出してくれるカリウムや鉄分も豊富で、むくみや貧血が気になる人にもおすすめです。
刻んでヨーグルトにまぜたり、サラダのトッピングにしたりしてもよし。
糖質量も多いので、目安は1日1~2粒(約20g)。
ただし、栄養が足りていない高齢者は、1日5粒でもオッケーです。
1粒でも満足感が得られるうえに、肌のくすみがとれたり、髪のツヤが戻るなど、美容効果にも期待です。
その名も「神が与えた食物」
・腸を整える
・貧血を予防
・むくみを防止
・美容効果
レシピのいらない食べ方
沖縄名物をずぼら調理「にんじんシリシリ」
沖縄料理の「シリシリ」をデーツでアレンジ。
にんじんを千切りに、デーツはみじん切りに。
フライパンにツナ缶をオイルごとあけ、にんじんと一緒にしんなりするまで炒めましょう。
刻んだデーツを加えて軽くまぜたら、ブラックペッパーで味つけ。
器に盛り、かつお節をふりかけて完成です。
薄味で塩分ひかえめなのに、デーツの甘味とかつお節のコクでクセになります。
にんじんのβ⁻カロテンは体内でビタミンAに変換されますが、脂溶性のためツナ缶のオイルと相性ばっちり。
分量の目安(2人分)
デーツ…2個
にんじん…1本
ツナ缶…1缶
かつお節・ブラックペッパー…各適量
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?