脳卒中のリスクを激減させるコツ

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脳卒中のリスクを激減させるコツ

脳血管障害のリスクを高める因子として、高血圧や喫煙、糖尿病、高脂血症(コレステロール値が異常に高くなる病気)、肥満、運動不足などがあげられます。
このほか、無症候性頸動脈狭窄(頸動脈の症状のない狭窄状態)などがあることも、脳卒中などのリスクを高めることがわかってきています。

高血圧だと、脳卒中になるリスクが、そうでない人にくらべて4~5倍高まり、以下、喫煙の習慣のある人は1.5~2.9倍、糖尿病の人は1.8~6倍、不整脈(脈が不規則な状態)がある人は2.6~4.5倍、コレステロール値が240以上279mm/dlまでの人は1.8倍、280mm/dl以上の人は2.6倍、肥満の人は1.75~2.37倍、運動不足の人は2.7倍リスクが高まるという報告があります。

高血圧が隠れ脳梗塞のリスクを高めるのは、血管壁が、いつも高い圧で押されるため、血管壁の細胞の栄養不足を招き、血管を傷つけやすく、また血圧の乱高下を招いて血管の異常収縮を起こしやすいからです。

また、タバコのニコチンも血管の異常収縮を招きます。アルコールは適量をたしなむ程度なら問題ありませんが、過剰摂取するとさまざまなトラブルを招きます。禁煙を心がけ、飲酒も1日に日本酒なら1合、ビール大びん1本、ワインはグラス2杯程度にとどめるようにしましょう。

糖尿病や高脂血症は、最も関連の深い病気です。高齢でなくても隠れ脳梗塞がある人は、糖尿病や高脂血症の人が多いようです。

糖尿病の人は、糖尿病の治療と並行して、定期的にMRI検査などで、脳の隠れ脳梗塞の状態をチェックしておく必要があります。隠れ脳梗塞が少しでも疑われた場合、脳神経科を受診し、投薬治療を受けることも検討するといいでしょう。

また、血液中の脂肪が多くなりすぎると、血管壁の障害になりますし、コレステロール値が高くなると脳出血を発症しやすくなり、危険です。

さらに、心臓の病気と隠れ脳梗塞とも密接なかかわりがあり、不整脈で脈が不規則な状態が長期にわたると、血流の乱れから、心臓や血管の曲がり角などに血栓のもとになるような血液の塊を生じやすくなります。

この塊が血流に乗って脳に到達すると、小さな脳梗塞を起こしやすくなりますから、不整脈がある人は、隠れ脳梗塞の予防には人一倍注意する必要があります。

そのほか、肥満も隠れ脳梗塞を招きます。肥満によって内臓脂肪が過剰になると、糖代謝動脈硬化予防に有効な物質が正常に分泌されなくなり、隠れ脳梗塞を引き起こしやすくなるのです。

脳血管障害を強力に予防するポイントは、次のようにまとめることができます。
1) 血圧を正常に保つ
2) 禁煙する
3) 血糖値を正常に保つ
4) 不整脈を解消して循環器系を正常に保つ
5) コレステロール値を正常に保つ
6) 適正体重を保ち、肥満を防ぐ
(自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より)

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脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
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