★除夜の鐘・・・鐘を百八回つくようになった、2つの説

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★除夜の鐘・・・鐘を百八回つくようになった、2つの説

年末最後の大晦日は、旧年と新年の区切りの日であり、その夜を「大晦(おおつごもり)」「除夜」「年越し」などといって、新年の神様である年神様が来るのを、寝ないで待つ日とされていました。

かつては日没を1日の境とし、大晦日が暮れるとともに新年となるという考え方もありました。
つまり、除夜の鐘は新年の行事の一部という考え方です。

晦日の夜は、神社では境内で火を焚き、夜を徹して神主が罪やケガレを清める大祓えを行い、寺院では、午前零時を前にして除夜の鐘をつき始め、年をまたいで百八回鳴らします。

除夜の鐘を百八つくのは、中国で宋の時代から始まったもので、十二ヶ月と二十四節気と七十二候(五日を一候とした昔の暦)を合わせた数が百八になるため、といわれています。

別説では、人間が過去、現在、未来にわたって持つ百八つの煩悩を打ち祓って、罪業の消滅を祈るためとも言います。

★年越しそば・・・なぜ、そばを食べるのか
晦日の年越しの夜に、多くの家では除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べるのが一般的です。
この風習は江戸時代の町人の間で始まったといわれ、そばのように細く長く長寿であるようにという願いが込められているといいます。

また、金銀細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そばを練って作っただんごで集め、そのだんごを焼いて金粉を取り出したことから、「そばは金を集める」という縁起の意味もあったといいます。

実際、当初は、大晦日にそばだんごを食べていたようですが、やがて現在のようにそば切りを食べるのが一般的になりました。
また、年越しそばの薬味に刻みネギが添えられるのは、ネギの語源が「ねぐ」からきていて「祈る」という意味があることから、ネギを添えることで、さらに長寿や金運を祈願するともいわれます。
「日本人のしきたり より」

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