★門松・・・何のために立てるのか

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★門松・・・何のために立てるのか

正月になると、多くの家で玄関前や門前に「門松」を立てています。
門前の左右に一対並べるのが一般的で、玄関に向かって左側の門松を雄松、右側を雌松と呼びます。

もともとは新年を迎える際に、年神様が降りてくるときの目印として木を立てたのが始まりといわれます。

とくに松が飾られるようになったのは平安時代からで、それまでは杉なども用いられていたといいます。
松に限られるようになったのは、松は古くから神が宿る木と考えられていたためで、この時代の末期には、農村でも正月に松を飾るようになったといわれます。
さらにここに、まっすぐに節を伸ばす竹が、長寿を招く縁起ものとして添えられました。

現在のように、玄関前や門前の左右に一対立てるようになったのは、江戸時代ごろからです。
門松を立てておく期間は、一般的には7日までの松の内の間ですが、地域によっては5日、10日、15日とまちまちです。

ちなみに、この門松は12月28日ごろに立てるのがよく、29日に立てるのは「苦立て」といい、31日ギリギリに立てるのは「一夜飾り」といって、いずれも嫌います。

★しめ飾り・・・家中を飾り付ける意味は?

正月近くなると、玄関口や家の神棚などに「しめ飾り」をします。
これも門松と同様、正月に年神様を迎えるための準備です。

もともとは、神社がしめ縄を張りめぐらせるのと同じ理由で、自分の家が年神様を迎えるにふさわしい神聖な場所であることを示すために、家のなかにしめ縄を張ったのが始まりといわれます。

かつては、「年男」と呼ばれる家長が、しめ縄を家のなかに張る役目を担いましたが、やがて、そのしめ縄も簡略化されていき、しめ飾りや輪飾りになっていきました。
しめ飾りは、しめ縄にウラジロユズリハ、ダイダイなどをあしらって作ります。

ウラジロは、常緑の葉であることから長寿を、ユズリハは新しい葉が出てきて初めて古葉が落ちることから、次世代に家系を「譲って絶やさぬ」という願いを込めています。
ダイダイは家が代々栄えるといったことから、縁起物として正月飾りに使われるようになりました。
「日本人のしきたり より」

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