脳が働く6つの食事法(2)

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脳が働く6つの食事法(2)
2. おいしいと感じるものを、おいしく食べる

≪快感を呼び起こすVTAシステム≫

食事をおいしく食べると、脳のある回路が働きます。
前頭葉側坐核から海馬までつながっている辺縁系を働かせる回路のことで、これをVTAシステム(中脳皮質辺縁系)と呼んでいます。
VTAというのは、解剖名腹側被蓋野(A10神経核)と呼ばれる神経核があり、ここに刺激が伝わると、伝達物質としてドーパミンを分泌します。

ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの前駆体で、伝わった先の働きをよくする作用があり、そのドーパミンはまず前頭葉側坐核に伝わります。
この側坐核は、快感を起こす中枢です。
私たちが気持ちいい、心地いいと感じるときは、必ずここが働いているのです。

さらにドーパミン前頭前野、運動前野、運動野を賦活し、側坐核から、淡蒼球扁桃核などを働かせ、海馬まで伝わっていきます。
このドーパミンが伝わった領域は、すべて働きがよくなります。
例えば、前頭前野ら伝わると考える能力が高まり、ワーキングメモリーの能力も高まりますから、次々といいアイディアが浮かんできます。
運動前野では手先が器用に動くようになり、海馬では記憶力がグンと増す、というように、伝わった領域を活性化させるのです。

この夢のようなVTAシステムを働かせるのには、2つの方法があります。
一つは異常な刺激、強い刺激を受けることです。
戦争や災害といった尋常でない体験や、ものすごく暑かったり寒かったり、あるいは大切な人が急死したり、人の死を目の当たりにしたりなど、普通ではないことを経験したときに働きます。

もう一つは、食べることです。
ただ食べるだけではだめで、「ああ、うまい」「ああ、美味しい」と感じながら食べることで、このシステムを働かせることができるのです。

サルのVTAを働かせるのにどんな刺激がよいかが調べられ、食べ物が働かせやすいことが分かり、餌が一番の報酬(primary reward)といわれるようになり、それは人間も同様です。

人が死ぬぐらいの異常な刺激でないと働かないのに、おいしいものを食べるだけで働きます。

では、なぜ食べるだけでよいのか。
このシステムは別名「動機付けの経路」、「報酬の回路」とも呼ばれています。

何かを実行することによって快感が得られると、脳はそれを学習し、その快感をふたたび得ようと繰り返し行うようになります。
餌を与えるときにベルを鳴らしていると、ベルを鳴らしただけでよだれを出すようになったパブロフの犬のように、報酬をもらうと働くのがこの経路です。
つまり快感や報酬による動機付けによって働く回路、というわけです。

通常、VTAシステムは腹側被蓋野(A10神経核)が刺激されたときに働くといいましたが、食事によってダイレクトに快感を起こすことによって、側坐核を刺激します。
VTAが刺激されるとドーパミンが分泌されるのです。

五感で得た感情やフレイバーシステムによる満足感によって『食べたいという欲求』を募らせ、その欲求を自分がおいしいと思う食事によって満たせば快感が起こり、システムが働きます。
ただ空腹を満たすのではなく、おいしい、幸せだという快感が得られる食事を摂れば、その後の仕事や生活にいい影響を与えるのです。

快感を起こす刺激は、すべてVTAシステムを働かせます。

また、報酬の回路といわれるように、第三者から褒められたり、お金を得ることも報酬となり、このシステムのスイッチを入れることができます。
大きなプロジェクトを無事終えた達成感も一種の快感ですし、ジョギングの後に冷たいビールを飲むのも幸せです。

この報酬は他人から与えられても、自分で用意してもかまいません。
とにかく、気持ちがよくなることを学習すれば、VTAシステムを使いこなすことができるわけです。
「衰えない脳は14日でつくれる より」

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ビタミンB12とは…?

ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
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子供たちの集中力・学力向上、受験にビタミンB12
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