自分の脳疲労を知る

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自分の脳疲労を知る
 
自分ではなかなか気づきにくい脳疲労ですが、皮肉なことに、脳疲労が取れて元気になったとき、初めて自分が「脳疲労の状態であった」ことを実感します。
 
もちろん人によって異なりますが、クリニックに来院して13ヶ月くらい経過すると、多くの患者さんの脳疲労は軽減します。
そのとき初めて、いかに自分が疲れていたかということが分かるのです。
一度気づけば、その後は早めに自分で気づくことができるようになってきます。
つまり、早期対策をとることができるのです。
 
いずれにしても、分かりにくい脳疲労にいち早く気づくことが肝心です。
早く気づけばそのぶん、脳疲労解消も早くできます。
そこでこれまでに、医師をはじめとする指導者のために、数十項目にわたるアンケートを用いて脳疲労診断を行って、早期発見に努めてきました。
その中で、一般の人にも分かりやすい11項目をここで紹介しましょう。
 
11項目のうち「毎日ある」が1項目以上、「週に23日以上」が3項目以上、いずれかに該当すれば、脳疲労の可能性があると考えています。
 
12の質問項目は睡眠障害で、初期脳疲労症状として現れやすい項目です。
3,4も初期症状です。
この時点で早く気づき、適切な医学的処置をすれば、脳疲労の進行を防ぐことができます。
 
1.     途中であるいは朝早く目が覚める
2.     寝つきが悪い
3.     食事がおいしくない
4.     便秘する
5.     体を使わないのにへとへと
6.     気持ちが暗くなる
7.     希望が持てない
8.     考えがまとまらない
9.     イライラする
10.  不安である
11.  自分は価値のない人間だと思う
「脳の疲れをとれば、病気は治る! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

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