週に一、二回はカレーを食べる

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週に一、二回はカレーを食べる

「一週間に1~2回、カレーを食べている人は認知症のリスクが低い」という発表がありました。
アメリカ人と比較した場合、アルツハイマー病になるインド人の割合は4分の1ともいわれていますが、この理由はカレーにあるのかもしれません。

米・デューク大学のムラリ・ドライスワミ教授らの研究によれば、カレーに入っているターメリックという香辛料の有効成分「クルクミン」が、認知症の発症を防ぐのに役立っているのではないかといいます。

アルツハイマー病を発症すると脳にはアミロイド斑ができますが、クルクミンを多く含んだ食事を与えるとこのアミロイド斑が減少することがわかりました。

アルツハイマー病は、アミロイドβタンパクという物質が繊維状に結びついて神経細胞を殺してしまうために起こるといわれています。
ところがクルクミンには、アミロイドβタンパクの結びつきを抑える役割があったのです。
したがって、アルツハイマー病の発症を軽減することにつながるだろう、というわけです。
ちなみに、この研究はマウスを対象にしたもので、まだ人間では適用されていません。

ところで、クルクミンと聞いてもあまりなじみがないと思う人でも「ウコン」と聞けば、知っている人も多いのではないでしょうか。

クルクミンはポリフェノールの一種で、ウコンの主成分で、黄色い天然色素が特徴です。
お酒を飲む人ならば、「ウコンは肝臓にいい」と聞いたことがあるでしょう。
しかし、これは実証されたデータではないので、むしろ認知症予防に可能性があるかもしれません。

クルクミンには、抗腫瘍作用や抗酸化作用、抗アミロイド作用などがあることも知られています。
また、マウスを使った実験では、クルクミンを与えると中性脂肪が減少し、善玉コレステロールの濃度を上げることもわかっています。

週に1回くらいは、カレーを食べ、料理にターメリックを使っていくのが現実的ではないでしょうか。
「今日からはじめるもの忘れを防ぐ方法68 より」

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸などのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
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http://www.endokoro.jp/libra_g.html