心は脳を変えるのだろうか?

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心は脳を変えるのだろうか?
 
脳卒中によって脳にダメージを受けた多くの患者は、失った機能の多くをリハビリによって取りもどし、社会での役割をはたし、日常生活も立派に営んでいます。
リハビリによって脳が変わり、失われた機能を取りもどしたのです。
これは、脳の健全な箇所が、ダメージを受けた箇所の担っていた役割を肩代わりしたために起こったことです。
 
エクササイズするネズミは、エクササイズしないネズミに比べ、水迷路実験での成績がよい、つまり知能が高いことが証明されています。
エクササイズするネズミの海馬の体積は、エクササイズしないネズミに比べ、15パーセントも増えていました。
しかも、エクササイズで頭がよくなるのは、ネズミばかりではありません。
 
イリノイ州ネーパービル市にあるセントラル高校の生徒は、通常の1時限の前の朝710分にはじまる「0時限」と呼ばれる体育の授業のあとで勉学することによって、高い学習効果をあげ、全米の注目をあびています。
 
また、ジョギング、水泳、ウォーキングなどのエクササイズが、うつを予防したり、うつの症状を改善します。
うつは脳の神経回路の断絶によって起こります。
ですが、エクササイズで脳に誕生した神経細胞が、新しい回路をつくり、断絶されていた回路をつなぎなおします。
こうして、うつが改善します。
 
熟練のバイオリン奏者の指をコントロールする運動野の領域は、ふつうの人に比べて拡大しています。
バイオリンにかぎらず、ギターやチェロなどでも同じ結果が得られています。
弦楽器の訓練によって、脳の神経細胞樹状突起シナプスが大幅に増えるだけでなく、指に対応する脳の運動野の領域も広がるからです。
 
私たちの毎日の行動によって脳の特定の領域が広がったり、縮まったりしています。
脳は、もち主がよりひんぱんに使う領域に皮質(大脳皮質)の不動産を多く割りあて、あまり使用しない領域の不動産を減らすのです。
 
すなわち、もっともひんぱんな活動を支える脳の領域は、どんどんほかの領域に進出していき、自分の所有地にしていきます。
ある領域が広がれば、別の領域は縮小します。
この意味で、あなたの脳地図は、あなたの人生を表現したものです。
 
脳の活動によって心が発生します。
この心を明確に表現したものが言葉であり、言葉を具体化したものが行動です。
すべては脳が働くことではじまります。
ですが、脳は、心、言葉、行動を一方的に支配しているのではありません。
上述したように、行動もまた脳を変えることが判明しました。
脳と行動は双方向性なのです。
 
子供の脳はもちろんのこと、大人の脳も日常生活を通して変わります。
しかも、一生を通してヒトが死ぬ瞬間まで、脳は変わりつづけます。
行動を変えれば脳が変わります。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について