総コレステロールは高めでもいい

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コレステロールは高めでもいい
 
コレステロール値による追跡調査の結果は、興味深いものになりました。
 
一般には、高コレステロールの人ほど死亡率が高いと思いがちですが、そうではありませんでした。
まさに、目からうろこが落ちるような調査結果だったのです。
 
「高い人」「やや高い人」「やや低い人」「低い人」に四等分したグループの8年後までの累積生存率の経過を見ると、8年後、明らかに「低い人」のグループが、ほかの三つのグループにくらべて、亡くなった人が突出して多かったのです。
 
「高い人」のグループは総コレステロール(単位はミリグラム/デシリットル)が男性209以上、女性230以上だったのですが、この230という数字は、一般的には治療を要する値とされています。
ところが、このグループはとくに死亡率が高いというわけではありません。
8年後をくらべてみると、むしろもっともよいくらいです。
 
「低い人」のグループには、男性156以下、女性182以下が該当していました。
この182という数字は、一般的には理想的な水準といわれています。
しかし、四グループのなかで死亡率が高かったのはこのグループだったのです。
 
低いほうの4分の1の高齢者の生存率が低いのに対して、それ以外の4分の3の人たちは大差がありません。
むしろ、普通か高めの人のほうが長寿だったのです。
これを見る限り、従来のコレステロールに対する考え方は、必ずしも高齢者にはあてはまらないといってよいでしょう。
 
とくに、女性の高齢者の場合、閉経して女性ホルモンが少なくなってくると、それによって総コレステロール値が2030ほど上昇します。
そういう時期では、210230以上の少し高めの人のほうがいいようです。
 
そもそも、コレステロール動脈硬化の元凶のようにいわれますが、そうではありません。
生命を維持するために、体内になくてはならない物質なのです。
コレステロールが高すぎるのも問題ですが、低いのも問題なのです。
 
高齢者にとってのコレステロールの数値というのは、動脈硬化の危険性を示す数値であるというよりも、むしろ栄養が十分に行きわたっているかどうかを示す指標であるといってもよいでしょう。
コレステロールが高いということは、摂取カロリーが多いだけでなく、タンパク質や脂質をたっぷりとっていることを示しているのです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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   認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12葉酸
 
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなるのです。
脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

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残念ながら現代社会に生きる私たちは、栄養的に見るとかなり厳しい環境に生きています。
まず、野菜は昔と変わらぬ色や形をしていますが、栄養価は、ずいぶん非力になっています。
今のニンジンは、50年前の8分の1から20分の1にまで低下していると言われています。
 
化学肥料や農薬などが使われ、ハウス栽培によって旬がなくなり、また、収穫後の輸送・陳列・保存、こうした時間の経過、さらに調理することで栄養価が消失します。
果実なども栄養価が未熟なまま出荷され、また畜産物や海産物も例外ではありません。
 
私たちは今の環境の中で最善の方法を模索するしかありません。
大切なのは、毎日、ちゃんと噛んで食べること。
よく噛んで食べることは脳の発達によい、ということは科学が証明しています。
まずは食事・生活習慣を見直し、「栄養価の補充」としてサプリメント(栄養補助食品)を活用してみてはいかがでしょうか。
 
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