小さな変化に気づきますか

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小さな変化に気づきますか
 
同じ街で、同じように暮らしているはずなのに、人間の視線というものは、じつに多種多様な向けられ方をしているものです。
たとえば、ある街に病院が建ったとして、その存在にすぐ気づく人もいれば、人に言われるまでまったく気づかない人もいます。
 
街の様子どころか、最近では、夫が眼鏡を変えても、言われるまで気づかない奥さんがいるというから驚きです。
 
家族の表情や顔色から、体や心の状態をチェックする。
そんな妻、そして母親像をイメージするのは、現代感覚からすると、「古い」ということになってしまうのでしょうか。
 
今は女性も社会に出て、バリバリ働く時代ですから、「忙しくて、夫の顔など見ているひまはありません」という女性もいることでしょう。
しかし、毎日、一緒に食事をしたり言葉を交わしたりしているにもかかわらず、夫の変化に気づかないとなると問題です。
子どもには注意がいっているのでしょうか。
 
夫も同じです。
奥さんが髪形を変えたことに気づきますか。
服を新調したことに気づいて、すてきだね、とほめてあげられますか。
 
正確に把握できない、あるいは、その変化についていけないのは、興味が持てなくなっている証拠です。
つまり老化の始まりである危険性が高いのです。
若い人なら、心の老化の始まりです。
 
今や、老人といえども、漫然と老いに身をまかせていては、本当にいけないのです。
というのも、一般的に「老人」とは、現在では65歳以上の人を指しますが、20年前は60歳以上、30年前は55歳以上を指す言葉でした。
これから先は、70歳以上、75歳以上と、もっと底上げされていくと思います。
 
これからの人たちは老いることを忘れて、若々しい人生をどんどん追求していかなければなりません。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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