元気の度合いは心で決まる

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元気の度合いは心で決まる
 
いくつになっても「現役」として人生を生きる。
 
これはいつも心に決めていることです。
会社員には定年があるし、自営業なら世代交代があります。
でも、人生には引退がありません。
毎日、毎日、休む間もなく働けるのは、この「生涯現役」という思いが強いからでしょう。
 
そんな私が、どんな生活をしているかというと、夜、仕事先から戻ると、原稿を書いたり書類の整理をして、寝るのはだいたい深夜の1時か2時です。
 
朝は6時半には起きますから、平均睡眠時間は約5時間です。
 
深夜まで、原稿を書いて間に合いそうにないときは、徹夜もしますから、月に3回くらいの徹夜は当たり前で、そのまま講演会場や会議の席へ急ぐこともあります。
 
ですから、朝食をゆっくり食べる時間はありません。
 
週末も休むことはなく、ほぼ毎週講演のために地方に出かけます。
海外出張も多く、ほぼ23ヶ月ごとに、1週間のペースで海外へ出かけます。
 
そんな話をすると、いったいどこにそんなパワーがあるのか、誰もが不思議に思うようです。
たしかにこんなに動き回る90代の老人は、そうめったにいないかもしれません。
 
しかし、私より年上でも、バリバリ仕事をしている人もいます。
そうかと思えば、私よりずっと若いのに、しなびている人も少なくないので、どうやら元気の度合いは、年齢には比例しないようです。
 
人間ドックなどの検査結果も、元気の目安にはなりません。
私も少し、コレステロール値が高いのですが、元気いっぱいですから、何の心配もしていません。
反対に、人間ドッグの検査結果が良くても、「やる気が出ない」という人のほうが問題です。
 
では、元気の度合いは何で決まるかというと、それは心です。
朝目覚めたときに、「今日も元気にがんばろう」という気持ちになれるかどうかです。
 
 心の活力が失われると、体力まで失われることがあります。
生き生きと暮らす、それこそが心を健やかに保つ秘訣です。
 
 私には、何にでも積極的に挑戦しようという習性もあるようです。
ですから、スケジュールの許す限り、仕事の依頼は受けます。
 
 ですから仕事は増えるばかり。
それでも「疲れるから、このあたりでセーブしておこう」とか、そういう気持ちは働きません。
 
 今、3年先まで書きこめるスケジュール帳を持ち歩いていますが、ずいぶん埋まっています。
それを見ると、まだまだ元気でいなくてはと、むしろもっとがんばれる感じがします。
 
 今でも、来院できないという患者のために、往診もいといません。
 
 昔から、医師というのは、患者の体を診ると同時に、心も診なくてはならないという信念を持っています。
 
 患者のなかには、心のゆがみから病気になった人も少なくありません。
その問題解決には、患者とじっくり話をして信頼関係を築く必要があるのです。
 
 そのとき医師に医学的知識が求められるのはもちろんですが、医師自身、心が健康でないと、病気を治すことはできないと思っています。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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