楽しみを見いだす―「習慣12」

イメージ 1
楽しみを見いだす―「習慣12」
 どんなに元気だと思っていても、ときには病気もしますし、永遠に若い肉体を保つのは不可能です。
健康でどんなに鍛えぬかれた体でも、いつかは衰えていきます。
これは自然の摂理ですから、止めることはできません。
 ところが、心は違います。
いつまでも歳をとらないばかりか、成長し続けることもできるのです。
 それに、「人にやさしくありたい」「愛情あふれる人でいよう」など、心にすてきな習慣を持っている人は、外見も美しく輝いています。
心の良い習慣というのは、表情やしぐさにあらわれるものなのです。
 よく「若い」と感心されるのは、つねに楽しみを見つける習慣があるからだと思います。
そのうえ、いつも冒険心を持ち、新しいことに挑戦しようという心構えを持つことも、若さを保つことに必要だと思います。
 そして、私は若い人が大好きです。
彼らはとても情報をつかむのが早いですから、いろいろなことを教えてくれます。
彼らと話をしていると、さまざまな発見があります。
 年齢が違うのはもちろん、生きてきた時代も、環境も違いますから、意見が異なるのは当然のことです。
 
 でも、私はそれを「意見が合わない」とは受け止めません。
合わないと感じたら、その関係は成り立たなくなってしまいます。
「そういう考え方もあるのか」と、ごく自然に、言葉どおりに受け止めればいいのです。
 若者と交流を深めるために、ちょっぴり努力もしています。
 
 たまに漫画を読むこともあります。
あれこれ読んでみると、笑えるものもありますし、なかには何を言っているのか、ちんぷんかんぷんのものもあります。
しかし、漫画をばかにしてはいけません。
漫画には若者を知るためのさまざまな情報がつまっているのです。
 努力の成果はときどきあらわれます。
若者たちが漫画の話をしているところへ首を突っこんで、その漫画のおもしろかったところを話したりします。
するとびっくりするのは若者のほう。
まさか漫画を読んでいようとは、想像もしていないようです。
 そんな若者の驚きの表情を見るのも愉快。
いろいろなものに楽しみを見つけられる心は、歳をとることを知らないようです。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
詳細はこちらへ
http://www.endokoro.jp/