脳にとって大切な六つの栄養素

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脳にとって大切な六つの栄養素
 
わたしたちの持てる力を最大限に発揮するコツは、脳を快適にはたらかせることです。
その鍵となるのが、ブドウ糖アミノ酸、必須脂肪酸、リン脂質、ビタミン、ミネラルという六つの栄養素です。
 
脳は大食いの臓器です。
体重のわずか2パーセントの重さにすぎないのに、全エネルギーの20パーセントを消費します。
そのエネルギーは、わたしたちが食べた食べ物、とりわけ糖類から得たブドウ糖を燃やすと発生するATP(アデノシン3リン酸)が元になります。
ブドウ糖」は脳のガソリンなのです。
 
脳内の神経細胞神経細胞がつくるネットワークをかけめぐるのが、伝達物質です。
どんな伝達物質が、どれだけの量流れるのか、これによって心のあり様が決まってきます。
この伝達物質をつくる原料が「アミノ酸」なのです。
そして、このアミノ酸はタンパク質が分解されてできます。
 
ネットワークを構築する神経細胞そのものも、タンパク質が主成分です。
この神経細胞を包むものが膜です。
この膜をつくっているのが、「必須脂肪酸」や「リン脂質」です。
神経細胞から神経細胞へと情報が伝わるのは、神経細胞の一部が伸びてケーブル(軸索という)になっていて、このケーブルを情報が電気信号となって伝わるからです。
このとき、ケーブルから電気が周囲に漏れると、信号が弱くなったり、伝達スピードが遅くなったりします。
漏電を防止するために、リン脂質でできた絶縁体が神経細胞本体を含むケーブル全体を覆っています。
この絶縁体のことをミエリン鞘(しょう)といいます。
 
忘れてもらって困るのが、「ビタミン」や「ミネラル」といった「知能栄養素」です。
これが不足すると、アミノ酸から伝達物質へのモデルチェンジを進める酵素がうまくはたらかず、ブドウ糖からATPへの変換ができなくなります。
これでは脳は本来のはたらきができません。
 
というわけで、脳を快適に運転するために、ブドウ糖アミノ酸、必須脂肪酸、リン脂質、ビタミン、ミネラルという六つの栄養素が欠かせないことがわかります。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
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