チロシンの抗ストレス効果

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チロシンの抗ストレス効果
 
動物でも人でも強いストレスにさらされると、アドレナリンやノルアドレナリンが消費されます。
こんなときに摂りたいのが、アドレナリンやノルアドレナリンの原料になるチロシンです。
チロシンは「抗ストレスアミノ酸」としてはたらきます。
 
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者は、ネズミにチロシンの豊富なエサを与えると、ストレスをかけてもノルアドレナリンが減少しないばかりか、うつ症状もしめさないことを報告しています。
 
軍隊ではよく知られていることですが、チロシンは強いストレス環境に置かれた人の能力を高めます。
このことをオランダにあるアムステルダム自由大学のデイジェン博士が報告しました。
 
21人の新兵が1週間にわたりかなりきつい戦闘訓練を受けることになりました。
10人の新兵には12グラムのチロシンの入った糖質ジュース、残りの11人にはチロシンを含まない、まったく同じ糖質ジュース(255キロカロリー)を飲んでもらいました。
すると、チロシン摂取グループは、非摂取グループにくらべて、職務遂行能力においてすぐれていたばかりか、最大血圧も低い値をしめしたといいます。
 
うつに対し最善の結果を得るには、5-HTPフェニルアラニンチロシンといっしょに、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12を併用するとよいでしょう。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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白髪対策にビタミンB12
 
 白髪の原因はメラニンが髪の毛に色を付けないことから起こります。
メラニンは、血中から皮膚にチロシンが供給され、チロシナーゼ(銅イオンを含む分子)によって形を変え作られます。

 このメラニンを作る場所、機能をメラノサイトといいます。
白髪予防、白髪対策には、チロシンの増加もしくはメラノサイトの機能を活発化させる事がもっとも効果的です。

 ビタミンB12メラノサイトの機能を活性化し、メラニン色素を増加させるのに必要な栄養素です。
また、葉酸もビタミンB群の栄養素で、ビタミンB12とともに血液を作ります。
ビタミンB12葉酸の摂取量を増加させた結果、髪への再色素沈着を促すことが研究により発見されています。(よって、白髪にも影響を及ぼします)
 
そして、ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。


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