鉄をとりすぎると、カラダの細胞がサビてしまう


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鉄をとりすぎると、カラダの細胞がサビてしまう
 
カラダの細胞を酸化(サビ)させ、その正常な働きを失わせる活性酸素
この活性酸素こそ、老化の最大の原因のひとつです。
 
活性酸素は、呼吸から取り込んだ酸素によって、もしくは紫外線やストレスの影響によってできます。
活性酸素は細菌を殺す大事な働きをしてくれることもあるのですが、増えすぎるとカラダの細胞を攻撃し、老化を早めます。
 
その仕組みを簡単に説明しておきましょう。
 
活性酸素は不安定な分子構造(電子がひとつ欠損している)をしているので、これを安定させようと、ほかの細胞から電子を奪ってしまいます。
そして、電子を奪われたほうの細胞は、傷ついたり、死んだりしてしまうのです。
 
体内では、活性酸素が生まれると、これを撃退する力を持った抗酸化物質が働いて、体の酸化を抑えるという仕組みになっています。
しかし、そのバランスが崩れて活性酸素が増えると、酸化が進んで、カラダの細胞を酸化(サビ)させます。
それが、老化や病気の発症の原因になると考えられています。
 
サビないカラダを保つためには、日頃から、抗酸化力の強い食品を多めにとり、活性酸素を増やしてしまう食品を控えめにすることが大切です。
 
そのためには、どんな栄養素・食品が高く、どんな物質・食品が活性酸素を増やしてしまうか知っておく必要があります。
 
実際のところ、意外なものに抗酸化力があったり、活性酸素を増やす力があったりするので、勝手なイメージで決めつけるのは危険です。
 
たとえば、鉄です。
 
鉄は体中に酸素を運ぶ役割を果たしている重要な栄養素です。
不足している人が多いため、よく意識してとるようにいわれています。
 
でも、鉄はとればとるほどカラダにいいわけではありません。
 
食事摂取基準(2015年版)によると、鉄の推奨量は、3049歳の女性なら110.5mg、男性なら7.5mg
上限量は、女性が40mg、男性が50mgです。
 
食品の鉄の含有量は、鶏レバーは50g4.5mg、牛ヒレ80g1.8mg、アサリの水煮缶は25g9.45mgが目安です。
 
普通に食事をしているぶんには問題ないのですが、鉄やマルチビタミンなどのサプリメントをとっている人は要注意です。
サプリメントで鉄をとっているうえに、鉄の多い食事をすると、完全に適正量をオーバーしてしまいます。
 
鉄の過剰症になると、発がん性物質活性酸素を生成するという報告もあります。
 
また、体内にある鉄などのミネラルが紫外線に反応し、活性酸素を発生させて肌のメラニン色素を黒く酸化させることもあります。
 
サプリメントを愛用している方は、いま一度、鉄がどれだけ含まれているか確認しておきましょう。
「老けない人は何を食べているのか より」
 
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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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