便秘、下痢、腸内環境が血管を老けさせる

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便秘、下痢、腸内環境が血管を老けさせる
 
便秘や下痢というのは、よくある症状ですが、そんな何気ない症状が血管事故の引き金になることもあります。
 
まず、便秘。
便秘になると、トイレでいきみますね。
そうすると血圧がガンッと上がり、脳出血脳梗塞の原因になりやすいのです。
特に冬のトイレは、かなり危険です。
寒さで血管が収縮し、ただでさえ血圧が上がりやすいところで、いきむと、血圧は急上昇します。
 
一方、下痢も、血管にとってよくありません。
下痢が続くと脱水状態になり、血液中の水分も不足してしまいます。
そうすると、血液が濃くなって血栓ができやすくなり、詰まるタイプの血管事故が起こりやすくなるのです。
 
さらに、下痢に伴ってカリウムが排出され、低カリウム血症となり、致死的な不整脈を引き起こすこともあります。
特に夏場、よく汗をかく時期はふつうに過ごしていても脱水症状を起こしやすいので、気をつけなければいけません。
 
もう一つ、腸と血管の関連で、最近注目しているのは、腸内細菌です。
 
腸内には1000種類以上もの腸内細菌が住みついているのですが、そのなかに“デブ菌”と“ヤセ菌”があることがわかってきました。
デブ菌というのは、消化されたものをためこんでしまう性質を持つ腸内細菌のことで、デブ菌の割合が多いと太りやすいのです。
 
海外では、あるやせ型の女性の腸に、太っている女性の腸から取り出した菌を移植したところ、みるみる太ってしまったという研究結果も出ています。
 
肥満は、血管を老化させる要因のひとつです。
そして、肥満になるかならないかのカギを腸内環境が握っているとすれば、腸内環境の良し悪しが血管の老化を左右するということです。
腸内環境と血管の関係については、まだわかっていないことも多いので、これからどんどん新しい発見があると思います。
個人的にもとても楽しみな分野です。
 
それにしても、血管は本当にいろいろな病気とかかわっています。
血管が老いれば、さまざまな不調や病気が増え、逆に全身の病気が血管の老化を促すこともあります。
血管と全身の状態は密接に関係しているということ、おわかりいただけたでしょうか。
「人は血管から老化する より」
 
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 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
また、一般にビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
 
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