ストレスは脳卒中の「最後の引き金」になる
ストレスそのものが脳卒中を引き起こすのではなく、その“引き金”になり得るということ。
「動脈硬化の危険因子」になるのは、やはり生活習慣です。
動物性脂肪の多い食事や運動不足、喫煙、お酒の飲み過ぎなど、日々の良くない生活が「死の四重奏」といわれる高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満(メタボ)をつくっています。
もちろん、ストレスも少なからず絡んでいると考えられますが、あくまでもそれは間接的にという範囲でしょう。
「脳卒中の危険因子」には、自分ではどうにもできない要素もあります。
生まれつき動脈瘤があるとか、心臓の構造に問題があるとか、人種や性別の問題もあります。
年を重ねれば、血管も老化し、それだけ脳卒中を起こしやすくなります。
脳卒中が「多因子疾患」といわれるのは、このようなさまざまな原因が積み重なって発症に至るからです。
脳卒中のこうした下地ができたところに、何らかの原因が加わって、実際に発症するのですが、ストレスが、その最後の引き金になることがあります。
脳卒中を発症した40代、50代の若い患者さんに、「ストレスについて、思い当たることはありませんか?」と話を聞くと、こんな返事が返ってきます。
「慢性的に寝不足でした」
「締め切りのある仕事で、いつもプレッシャと闘っていました」
「仕事は楽しかったのですが、毎日忙しくて残業が多く、ストレスはあったと思います」
「実は会社が倒産し、お先真っ暗の状態でした」
「夫婦ゲンカで妻が家を飛び出て、その間に倒れました」
これは、ごく一例ですが、このように異常な精神状態になったり、大きなストレスが加わって発症するのは、実際にとても多いパターンです。
体の状態がいい人は、そのくらいでは発症しないのですが、ある程度動脈硬化が進んでいたりすると、それが引き金になってしまうのです。
ストレスは、不整脈も発生しやすくします。
ストレスの刺激から心房細動の発作を起こし、結果的に脳卒中を起こしてしまう人もいるのです。
「脳卒中にならない、負けない生き方 より」
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脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
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