腸が喜ぶオリゴ糖のとり入れ方
糖質は、たんぱく質や脂質と並ぶ、3大栄養素のひとつです。
糖が数個結合したものにオリゴ糖があります。
多糖類は単糖が数百~数千という単位で結合したもので、でんぷんやグリコーゲンがあります。
これらの糖質は体内に入ると、腸で消化され、エネルギー源(ブドウ糖)になります。
まず、小腸で吸収され、肝臓でグリコーゲンとなり、ブドウ糖に戻って血液を通って全身に運ばれます。
これは、単糖類から多糖類まで基本的に同じです。
それが大腸に到達して、ビフィズス菌のエサになり、善玉菌を増やすのです。
★オリゴ糖が重要な理由
腸は乳酸や酢酸に刺激され、ぜん動運動が活発になるため、便通もよくなります。
★オリゴ糖の仲間たち
オリゴ糖には、糖の結合の仕方により、いろいろな仲間がいます。
大豆オリゴ糖は、大豆に含まれる少糖類の総称で、みそやしょうゆにも含まれています。
少量で腸内環境をよくする働きがあり、免疫力を向上させます。
日本酒に多く含まれるイソマルトオリゴ糖は、熱や酸に対して強く、防腐作用があります。
母乳で育てられた赤ちゃんの腸内細菌は、約90%がビフィズス菌だったのです。
これを機に、いろいろなオリゴ糖が発見されることになりました。
オリゴ糖は、糖分であるにもかかわらずカロリーは砂糖の約半分。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌のエサにもなりません。
そのため、虫歯になりにくい、低カロリーの甘味料としても注目されています。
★オリゴ糖が含まれている食材図鑑
玉ねぎ
玉ねぎの辛味成分が熱を加えると減り、もともとあった甘み成分が引き立つ。
におい成分の硫化アリルには血流の循環を改善する効果がある。
本みりん
もち米を麹菌の酵素の働きで発酵させたもの。
でんぷんやたんぱく質が分解されてできた生成物とアルコールでできている。
調味料だが、酒でもある。
複数の甘味がコクを生み、照り・ツヤを出して食材を美しく見せる。
バナナ
バナナは食物繊維、オリゴ糖が豊富で、腸内環境をよくする果物の優等生。
カリウムなど、他の栄養素もバランスよく含まれているため健康的なダイエットに欠かせない。
加熱するとオリゴ糖が増え、甘味が増し、便秘解消によい。
炭水化物も多いため、エネルギー源にもなる。
ヤーコン
食べると早い人では翌日から便通がよくなる。
ポリフェノールも豊富。
見た目はさつまいもだが、食感は梨やレンコンのようにシャキシャキしている。
皮はむかないほうが栄養価を失わずに食べられる。
甘みと、シャキシャキとした食感を生かした料理に。
生でも食べられるので、刻んでサラダ、漬け物に、煮物、きんぴらなども。
大豆
大豆オリゴ糖はみそ、しょうゆ、豆腐、納豆など、大豆食品全般に含まれる。
甘さは砂糖と比べ、80%くらい。
はちみつ
はちみつには、熱や酸に強くて変質しにくい、イソマルトオリゴ糖が含まれている。
ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素を豊富に含んでいる。
はちみつの独特の甘味があるため、オリゴ糖だけの甘みよりクセがある。
殺菌効果があるので、長期保存も可。
「腸で酵素をつくる習慣 より」
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季節の変わり目は、ホルモンバランスが乱れ、疲労感が強くなり眠気やだるさを生じます。
寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
B1だけではありません。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
超高齢社会を目前とした今、元気でイキイキと年を重ねるために、ビタミンB12に注目していただきたいと思います。
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