「うつ」を防ぐために習慣化は大事だが、現実には簡単ではない

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「うつ」を防ぐために習慣化は大事だが、現実には簡単ではない
 
「毎日の習慣を少し変えるだけで、うつは防げる」
 
この考え方には、全面的に賛成します。
 
しかし問題なのは、「考え方や行動パターンを変えるのは、なかなかむずかしいことかもしれない」ということです。
 
「今の生活を改めたい」「昨日とは違う自分になりたい」「良い習慣を手に入れたい」などと願う人は大勢いることでしょう。
 
「成功する人はこんな習慣を身につけている」
「人生を変える○○○という習慣」
 
そんな「習慣術」に関する書籍も、多く出回っています。
 
ところが、「さあ、良い習慣を身につけよう!」と思ったところで、すぐに新しい習慣をものにすることができるかといえば、そんなことはありません
 
いざ新習慣を試してみても、どうしてもうまくいかない、続かない……。
「習慣化が大切」と頭では理解していても、現実にはその通りにならないのです。
 
その結果として待っているのは、「挫折感」です。
 
「ちょっとしたことすら習慣化できない自分は、結局意思が弱いんだ」
「物事を続けられない、飽きっぽいというのは、この性格の問題なんだ」
 
そう結論づけて、自分を責めてしまうのです。
 
そしてさらに落ち込む。
「どうせ続けられないんだ」と、やる気をなくす……まさに堂々巡りの状況です。
これでは何のために生活習慣を変えようとしているのか――ということになってしまいます。
 
しかし、習慣化することは“意思”や“性格の問題とは、ほとんど関係がありません。
 
なぜ習慣化することはむずかしいのかを考える
 
そもそも「習慣」とは何でしょう。
 
それはずばり、あなた自身が取る「行動」です。
 
当たり前のことのようですが、これを勘違いする人が大勢いるものなのです。
 
習慣を「意思」や「性格」の問題ととらえてしまうこと自体が、勘違いなのです。
 
習慣とは行動
意思や性格、考え方や哲学などとは、まったく無関係のものです
 
「習慣化がむずかしい」のは、この間違いが原因です。
「もっとやる気を出そう」「もっと“きちんと”暮らそう」などと、具体性のない自分の「内面」にばかりフォーカスしてしまい、物事が身につかないことも、内面、精神面の問題にしてしまうのです。
 
この考え方、もののとらえ方自体が、習慣化をむずかしくしているわけです。
 
そもそも「やる気を出そう」といくら考えても、やる気がわき出るものではありません
 
これは社内での部下へのマネジメントになぞらえればわかりやすいでしょう。
 
「ウチの新人はちょっとやる気がないなあ。もっとやる気を出してもらわなきゃいけない」
 
マネジャーであれば、そう考えます。
そして、部下に対してさまざまなアプローチを試みます。
「もっとやる気を出せ!」と毎日檄を飛ばす。
あるいは酒の席を設け、やる気が出るように励ます……。
 
しかし、相手の部下にとってはそれは「ありがた迷惑」でしかないでしょう。
 
なぜなら、当たり前のことですが、「やる気を出せ」と言われたところで、やる気が出るものではないからです。
 
だからこそ、多くの人が「うつかもしれない」と悩んでいるのです。
内面をどうにかする、つまり「“やる気”を出そう」と一生懸命考えたところで、どうにもならないわけです。
 
いくら自分の内面を変えようと頑張ったところで、習慣化はうまくいきません。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12の働き
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