眠りが足りないとボケやすい

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眠りが足りないとボケやすい
 
「寝る子は育つ」。
 
昔からよく言われる言葉です。
昔からある格言というのは、本当に的を射ているもので、寝ている間には確かに成長ホルモンがたくさん分泌されます。
だから、子供は成長のためにたくさん寝なければいけません。
 
一方、大人になると、睡眠の意味合いはちょっと変わります。
成長よりも記憶の保持のために質の良い睡眠が必要です。
 
新しい記憶はとりあえず脳のなかの「海馬」という部分に一旦入れられます。
そのうち、長期的に覚えておくべき情報のみ、「大脳皮質」に転送され、記憶を固定します。
パソコンのデータを間違って削除してしまわないように、ホストコンピューターに転送してバックアップを取っておくようなもの。
 
この大事な転送作業が行われるのが睡眠時間なのです。
 
ラットなどの動物を使った断眠実験で、睡眠を奪うと認知機能が落ちることはハッキリわかっています。
このことは、日常生活のなかでも感じている人は多いでしょう。
 
睡眠と記憶の関係についてさらに言えば、睡眠不足は認知症の原因にもなります
 
認知症のなかでも最も多い「アルツハイマー認知症」は、脳内で「アミロイドβ」と呼ばれる不要なタンパク質がたまることであることはよく知られています。
最近の研究で、このアミロイドβの掃除も睡眠中に行なわれることがわかってきたのです。
 
マウスを使った実験で、睡眠時間が短いとアミロイドβが海馬に蓄積されるということが報告されました。
アミロイドβは、起きている間に蓄積され、眠っている間に少なくなっていたのです。
 
若い人にとって睡眠は成長のために必要なことですが、大人になったら脳の掃除のために大切。
ボケないために質も量も良質な睡眠をとりましょう!
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
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