ホルモンが健康と若さを左右する

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ホルモンが健康と若さを左右する
 
なぜ急に老けるのか?
 なぜやる気がなくなるのか?
 なぜ病気になりやすくなるのか?
 
 その原因はホルモンです。
 
 私たちの全身を日夜かけめぐっている化学物質、それがホルモンです。
 
 少し医学的に言えば、ある一定の器官で合成・分泌され、体液、血液にのって体の中を循環し、さまざまな器官で効果を発揮する、そういう物質がホルモンと呼ばれます。
 
 ホルモンによって、私たちの体の若さと健康が保たれているわけですが、そのホルモンの機能は、20歳を過ぎると、年齢とともに低下していきます。
必要以上にホルモンの機能が低下してしまったり、ホルモンのバランスが崩れたりすると、老化がより進行し、病気になりやすくなってしまいます。
 
 そもそも私たちの体を制御しているのは、二つの巨大システムです。
 
 一つは、昨今話題になっている「自律神経」、もう一つが「ホルモン」なのです。
 
 ホルモンについても自律神経と同じで、すべてではありませんが、体内時計によって活躍するべきタイムスケジュールが決められています。
 
 昼間は積極的に活動するためのホルモンが活躍します。
夜間は昼間の酷使により疲労した体、傷ついた細胞のメンテナンスをするためのホルモンが活躍する貴重な時間帯になります。
 
 体内時計が乱れてしまい、ホルモンの役割分担がうまくいかなくなると、体が本来持っている力が発揮できなくなるだけでなく、全身のメンテナンスが不十分になり、若さと健康が損なわれていくことになります。
 
 そこで、大事なことを言っておきます。
アンチエイジング効果を発揮したいと思うなら、夜間にホルモンが仕事する環境をととのえること」
 これはぜひ、覚えておいてください。
 
ホルモンが正常に働いているか、いないかで、私たちの健康も若さも180度変わる。
 
ホルモンは私たちの体がうまく機能するように手伝ってくれるありがたいサポーターです。
 
「ホルモンって何をするものなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
詳しく説明すると難しくなりますので、まずはかんたんに「体を制御するためにつくられているもの」とだけ覚えていてください。
かんたんに、とは言いましたが、それがじつはもっとも重要なポイントでもあります。
 
私たちの体は、全身で60兆個もの細胞でできています。
それぞれがバラバラに統率なく動いてしまっては、全身の恒常性が保たれなくなります。
ホルモンはそれぞれの細胞が元来持つ機能を維持した上で、細胞の運転速度を調節して作用を発揮します。
 
ホルモンは自律神経と並んで、60兆個もの細胞でできている私たちの体を制御する「二大機構の一つ」で、私たちが知らないうちに体を動かし、メンテナンスし、体内環境の恒常性を保つという役目を果たしてくれています。
また、精神的ストレス、外傷、感染などに対する生体の防御反応に関与し、外部環境の変化にも対応します。
 
このほか、エネルギー代謝、体の発育、生殖機能の維持など、生きていく上で不可欠な非常に重要な役割を担っています。
 
自律神経は俊敏に早く伝わる特徴があるのに対し、ホルモンはゆっくり伝わり、持続性を有するという特徴があります。
 
自律神経については何かと話題になっていますが、それに比べてホルモンは、女性からの関心度が高い反面、男性にとってはまだまだ認知度が低い状態です。
それは、ホルモンが多種多様でわかりにくいということもあるかもしれません。
 
ホルモンと自律神経の二つが「二大制御機構」ですが、場合によっては自律神経以上の重要度がホルモンにあります。
 
なぜならこのホルモンという生理活性物質が、あるのかないのか、正常に働いているのか働いていないのかで、私たちの日常生活も、健康状態も、そして若さも、180度変わるからです。
 「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
 
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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