炎症には「いい炎症」と「悪い炎症」がある

イメージ 1
炎症には「いい炎症」と「悪い炎症」がある
 
□痛みも熱も「免疫細胞」がたたかっている“サイン”
 
わかりやすい炎症の例として、「蚊にさされたあとの腫れ、かゆみ」
そのほか、いつもよりたくさん歩いたり、やり慣れない運動をしたりすると、翌日や翌々日に筋肉痛に襲われることがありますね。
昔は、「乳酸が筋肉に溜まるから」といわれていましたが、いまではこれも「炎症」であることがわかっています。
 
正確に言えば、筋肉を使った直後に起こる筋肉痛は、筋膜の断裂のような傷害の場合と、乳酸とともにつくられる水素イオンによって筋肉が極度な酸性になることで生じると考えられています。
では、時間差で起こる筋肉痛は何かというと、急な運動で筋肉の線維やまわりの組織に小さな傷がつき、その傷を修復するために「炎症」が起こり、痛みを伴うから。
これが筋肉痛の正体だといまは考えられています。
 蚊に刺されて赤く腫れるのも、筋肉痛も、「炎症」という同じ現象なのです。
風邪をひいて喉が腫れた、足を擦りむいた、捻挫をした……といったときに起こる「炎症」も同じです。
 痛みやかゆみ、腫れといったわかりやすい症状がパーッと出るものの、原因が取り除かれればスーッと引いていく。
どちらも一定期間が経てば原因が取り除かれて、すっかり元通りになります。
 
「炎症」と聞いて、思い描くのはこうしたものではないでしょうか。
大切なことなので繰り返しますが、こういった「炎症」は、必ずしも悪いことではありません。
体を守る「自己免疫システム」のひとつです。
ところが、こうした炎症とは別に、「痛い」「かゆい」「熱い」「腫れている」といったはっきりとした自覚症状もないまま、だらだらと長く続く炎症があります。
 
パーッと症状が出て、スーッと引いていく炎症は、「急性炎症」。
わかりやすい症状はないまま、だらだらと続いてしまう炎症は、「慢性炎症」。
老化を加速したり、いろいろな病気の根本的な原因となるのは「慢性炎症」のほうです。
「急性炎症」からはじまって「慢性炎症」に移行するケースもあれば、最初から弱い炎症がだらだら続くケースも。
嫌な症状がないということは一見「いいことのよう」ですが、「気づかないうちに存在している」「気づかれにくい」という意味ではとてもやっかいです。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!