人脈も友だちも、要らない

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人脈も友だちも、要らない
 
本来、人が生きていくのに必要な人間関係は
ごく限られています。
多過ぎる友だちは新たな悩みやストレスを生み、
心を疲れさせるだけです。
 
「誰も私のことをわかってくれない」
「あの人のことは、どうしても理解できない」
 
こう悩む人がいます。
しかし、人が理解し合えないのは当たり前です。
まず、自分をわかって欲しいと思わないことです。
自分だって自分のことをよくわかっていないのに、他人にわかるわけがありません。
自分以外の人間には絶対になれない以上、他人のことは決して全部わからないのです。
もし、相手のことをわかったと思うのなら、あるいは、自分を理解してもらえたと感じるのなら、それはしょせん誤解にすぎません。
 
「理解」という言葉の意味を正確に言うと、「合意された誤解」です。
もし、お互いに理解し合えたと思うのであれば、それは、「誤解で合意した」だけ。
実のところは、それぞれ自分の都合で解釈し合っているにすぎません。
 
それでも、友だちが多いほうが毎日楽しいし、人脈も広いほうがいいと考えるのなら、もちろんその人生を楽しめばいいでしょう。
しかし、もし人間関係に煩わしさを感じているのなら、人脈は言うに及ばず、友だちも必要ありません。
むしろ、友だちなどつくろうとしないほうがいいのです。
 
考えてみてください。
自分にとって、本当に大事な人間、大切にしたい人間はどのくらいいるでしょう。
せいぜい10人程度。
多くて20人くらいではないでしょうか。
「いや、今の自分には友だちもたくさんいるし、仕事の人間関係もある」と思うかもしれません。
しかし、自分の状況が変われば人間関係は一変します。
そう考えると、自分の生き方やあり方を決定づける人間関係は、そう多くはありません。
本来、人が生きていくのに必要な人間関係はごく限られているのです。
 
異論だと思われるかもしれませんが、友だちは要らないと言うのには理由があります。
友人をつくると、人はどうしても相手と良好な関係を維持しようと努力します。
また、「自分をわかってもらいたい」「相手のためになることをして感謝されたい」「相手に認めてもらいたい」と思います。
それは、ひとつの欲にすぎません。
思惑どおりに受け取ってもらえればまだいいでしょう。
しかし、いつもそうなるとは限りません。
コミュニケーションの行き違いは、新たな悩みやストレスになります。
 
特に、多過ぎる友だちは心を疲弊させ、精神的な健康を害します。
それだけ多くの人間関係を維持しなければならないからです。
ましてや、フェイスブックなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でつながるだけの関係など、一切なくて大丈夫です。
そもそも人間関係でみんな疲れているのに、なぜそんなに友だちを増やしたいのか。
不思議で仕方ありません。
 
友だちをつくろうとしなくても、自分自身のやるべきだと思うことをやっていて、それが本当にやるべきことであれば、必ず人が集まってきます。
また、同じようなテーマを持つ人間がそれを嗅ぎ分け、その相手との人間関係が自然にできていきます。
そんな相手とは、たとえ年に一度しか会わなくても、会えば深く通じ合うものがあります。
折に触れ、相手が何をしているのか気になり、風の噂を聞いただけで何を考えているのかがすぐわかる。
そんな関係です。
そんな相手が私にも何人かいますが、その人間がいなくなれば、親を亡くすよりこたえるでしょう。
 
自分が大切にしたいものが決まれば、後は簡単。
自分にとってどうしても必要な人間関係を調整していくことを考えればいいだけです。
「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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