“ホルモンタンク”消費型のための30秒ドローイング

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“ホルモンタンク”消費型のための30秒ドローイング 
 
●メタボは疲労を溜める身体
 
一時期、ダイエット法として注目を浴びた、長く息を吐いておなかをへこませる「ドローイング」というものが流行しました。
実はこれも、ダイエットというよりも、血流を高めるために非常に有効な運動なのです。
どうしてお腹をへこませれば疲れがなくなるかというと、内臓脂肪によって、“ホルモンタンク”が消費されてしまうためです
 
まず基本的な知識として、お腹が出ている、いわゆるメタボ体形の人は、1つひとつの内臓脂肪自体が、やせている人よりも大きくなっています。
脂肪細胞というのは、脂肪をため込むだけが役割でなく、細胞からホルモンを分泌していることが知られています。
脂肪細胞が小さい状態のときに分泌されるのは、「アディポネクチン」という善玉ホルモン。
これは血管をキレイにする仕事をしてくれるのです。
 
しかし、内臓脂肪か大きくなると、脂肪細胞は「アディポネクチン」を出さなくなり、代わりに「TNF-α」という悪玉ホルモンを分泌してしまうのです。
こちらは、うってかわって血管を傷つけ、「プラーク」という血管のコブのようなものをつくります。
血管内にコブができれば、当然、血流は悪くなり、炎症を起こしたりします
その炎症を抑えようと必死に“ホルモンタンク”が消費されます
結果として、肌疲労、ひいては身体疲労や脳疲労の原因になってくるでしょう。
大きくなった脂肪細胞が、再び小さくなれば、再び適切にアディボネクチンが分泌されるようになります。
そうすれば、プラークはアディポネクチンによって掃除され、血流は回復し、“ホルモンタンク”も消費されずに済むのです。
 
そのため、疲れない身体づくりのためにも大きな脂肪細胞、つまりメタボはNGなのです。
動物の細胞は、たとえるならば「液体の入った風船」です。
 決して固いコンクリートではありません。
ですから、単純に圧縮という刺激を与えるだけでも小さくすることはできます
ただし、一瞬だけではなく小ささを維持するには、お腹をサラシのように巻いている「腹横筋」に力をこめ、ギューッと締めつける必要があります。
この筋肉をもっともよく使うことができるのが、「お腹をへこませる」という動作です。
もちろん弾力のある細胞はへこませてもまた、もとに戻ってしまいます。
だからドローイングによって脂肪細胞を小さくするには、1日に何度も何度も繰り返して、細胞に「クセ」がつくまでにしなければいけないわけです。
 
●一人になった隙におなかをへこませる
 
「毎日、ずっとおなかをへこますなんて、面倒だなぁ……」と考えてしまうのも無理はありません。
ただし、やり方は簡単です。
5分でも、1分でも、30秒でも、とにかく一定時間、お腹をへこませ続けるだけでOKです
たとえばデスクで仕事をしているときに、1時間ごとに5分でも、1分でも意識して息を長く吐きながらお腹をへこませてみる。
会社のエレベーターでふと一人になった瞬間も、ベストタイミングでしょう。
通勤途中で、ある駅から次の駅まで、あるいは電車に乗っている時間を通じてでも、ゆっくり息を吐きながらお腹をへこませておく。
顔が赤くなるような限界ギリギリまでしなくても、できる範囲でおなかをへこませてみましょう。
 
「なかなかへこませにくいよ」という人もいると思います。
そんなときは身近にあるものが意外と役に立ちます。
患者さんによく試してもらうのは、昔使っていたひと回りサイズが小さいズボンやスカートを履く、というもの。
これは1日中履いていなくても、ドローイングするときだけでいいと思います。
また、ベルトを1つキツめにしてみる、ということでも結構です。
こうして、おなかをへこませる感覚をつかんでみましょう。
 
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
 
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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