あっさりした食事は気分まで老け込ませてしまう
あくまでイメージですが、見た目が老け込んでしまう人の食事は「こんな感じかな」と想像することがあります。
朝はご飯にみそ汁、納豆や漬物。
昼は蕎麦かうどん、夏ならソーメン。
夜は野菜の煮物や煮魚、同じく野菜の天ぷらとか鍋物……和食党にはいかにもありがちなパターンです。
一つ一つの食事が悪いとは言いません。
消化もいいし体にもやさしそうです。
ただ、こういう食事だと毎日がほぼ、似たような料理の繰り返しになってしまいます。
まったく同じものでなくても、材料を少し変えたり味付けを変えるぐらいで済んでしまうからです。
そのかわり、「体にはいい」と信じている人も多いはずです。
「太らない」し「腹八分目」で済むからです。
コレステロール値も低いまま、血糖値もコントロールできて塩分さえ注意すれば血圧も上がらないはずだと安心します。
つまり健康のためにはこういう食事がいちばんだと思い込んでいる人が多いのです。
でも、そういう食生活が肉体的な老いを加速させているとしたら、何の意味もありません。
血圧や血糖値やコレステロールの数値がどんなに優等生でも、見た目がしょぼしょぼの老人になってしまったら友人と会うのも気が進まなくなるし、ファッションにだって興味が薄れてきます。
体だけでなくこころまで老け込んでしまうのです。
ここでたぶん、「健康でありさえすれば、見た目だって若いはずだ」と考える人が出てくると思います。
そもそも、血色も肌つやもよくて活動的な高齢者なら、検診の数値だって何も問題ないはずだと考えがちなのです。
現実にはどうでしょうか。
いままでに接してきた高齢者で言うと、血色もよくて肌に張りのある人のほとんどが血圧もコレステロール値も高めでした。
少なくとも、健診で定められている基準の数値よりは高めの人が多かったのです。
逆にうつ気分の続いている高齢者や、意欲の衰えた高齢者のほうが検診の数値は正常だったりします。
ふだんの食生活でも、どこかで数値を気にしてあっさりした料理が中心になり、そのことに慣れている人が多いような気がします。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
血管はアミノ酸、たんぱく質とコレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!