必要量の個人差は40倍!?

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必要量の個人差は40倍!?

 

病院の食事は、入院患者さんの身長、体重、年齢、病状に合わせて、提供するエネルギーを変えていますが、使っている食材は基本的には同じです。

みんな同じような食事をして、同じような生活を送っているわけですが、血液検査で栄養状態を見てみると、検査結果は全員違います。

食事を全部食べていても、栄養状態を維持できている人もいれば、栄養が不足している人もいます。

 

健康を維持するために必要な栄養量は、個人差が大きく、性別、年齢、体格、生活習慣など、さまざまな要素が複雑に絡み合って、その人に必要な栄養量がそれぞれ決まってきます。

ビタミンやミネラルに関しては、その個人差は実に40倍、ビタミンB群に関しては、1000倍ともいわれています。

 

また、「頭をよく使う人は精神疾患になりやすい」といわれています。

脳をたくさん使うため、脳に必要な栄養量が一般人よりも多く、普通の人と同じ食事量では脳に栄養が行き渡らず、精神疾患を引き起こしてしまう、という理屈です。

 

栄養量とひと口にいっても、その内訳にも個人差があります。

脳細胞を合成するには、ビタミン、ミネラルが必要ですから、脳をたくさん使う人は、これらの栄養素をたくさん摂取する必要があります。

反対に、運動量が多い人は、身体を動かすための栄養素がたくさん必要です。

 

このように、身体を正常に働かせるために必要な栄養量は人によってばらつきが大きく、アミノ酸は○g、ビタミンCは○g……と、必要量をはっきり数値化できないのが歯がゆいところですが、ここでは、現代人がとくに不足しがちな栄養素を、性格のお悩みと関連させながらご紹介します。

「栄養で人生は変わる より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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