七色の活躍を見せる!タンパク質の代表的な機能<構造><調整>
タンパク質の機能6:<構造>人間の造形を形づくる
体を形づくり、内臓などの器官を支えるのもタンパク質の重要な機能です。
代表的なものがコラーゲンで、皮膚などを構成するほか、骨はコラーゲンにカルシウムなどのミネラルが沈着したもの。
また、眼球の角膜や骨をつなぐ靭帯、骨と筋肉をつなぐ腱など、コラーゲンは全身の構造をささえています。
ほかにも、肺を支えるエラスチンや、毛髪や爪を構成するケラチンなどが構造をになうタンパク質です。
★体中に存在するコラーゲン
・光を取り入れる窓「角膜」
眼球の黒目部分である角膜は、透明なコラーゲンの線維で構成されている
・土台にはコラーゲンが「骨・軟骨」
骨はカルシウムの塊と思われがちだが、土台にはコラーゲンがある
・コラーゲンは美肌のキモ「皮膚」
内側の層である真皮の主成分はコラーゲン。
肌の美しさにかかわる
・強い線維で骨と筋肉をつなぐ「腱」
骨と筋肉を結びつける丈夫な白い線維。
代表的なものがアキレス腱
・弾性があり、関節をつくる「靭帯」
骨同士をつないで関節を形づくる。
弾性のあるコラーゲンでできている
・血管の壁をつくる「血管壁」
血圧が多少高くても対応できるのは、血管壁のコラーゲンの弾力のおかげ
タンパク質の機能7:<調整>細胞の分裂や体調維持をになう
体調を維持したり、細胞の分裂・分化の調整をするのもタンパク質です。
主に体の調子を維持する役割の「ホルモン」は、コレステロールからつくられるものもありますが、ほとんどはタンパク質が原料です。
「細胞の分裂・分化」をになうのが、成長因子と呼ばれるタンパク質。
ホルモンとは異なり、各細胞から分泌され、細胞増殖を促します。
増殖させる細胞の種類によって、「上皮成長因子」や、「肝細胞増殖因子」などがあります。
★体調を調整するタンパク質
細胞分裂を調整する「成長因子」
細胞の表面にある、増殖を促す鍵穴に合う鍵をもつ
↓
鍵穴に鍵が入ると、分裂が促進される
体の機能を調整する「ホルモン」
急上昇した血糖値を下げる。
過剰な分泌は肥満の原因といわれる
・興奮をコントロール<アドレナリン>
興奮した状態をつくるタンパク質で、神経伝達物質の1つ
「新しいタンパク質の教科書 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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