第4章 掌を太陽に向ける
女性に多い骨粗しょう症を防ぐ
高齢者に骨粗しょう症が増えています。
特に女性は閉経後にカルシウムが減少する傾向にあり、男性より患者数が多くなっています。
骨が脆くなると、ちょっと転んだだけで骨折をしやすくなります。
丈夫な骨は、健康な生活を支える基盤といえます。
骨はカルシウムとタンパク質が主な素材ですが、「ビタミンK2」「ビタミンD」という成分がその沈着をサポートしています。
効率良く骨を丈夫にするためには欠かせない成分といえます。
食材以外からビタミンDを摂る秘策
ビタミンK2は小松菜、ニラ、キャベツなどの野菜、ビタミンDはシャケ、カレイ、あん肝などに含まれています。
野菜はともかく、シャケやあん肝は常備するのが難しい食材ですね。
そこで、ビタミンDを吸収する秘策を紹介しましょう。
実は、ビタミンDは太陽の光を浴びると体内でつくられます。
天気のいい日に、太陽に掌を向けてください。
掌はメラニンが少ないため、日光を取り入れやすいのです。
10分くらい光にかざせば、十分です。
また、太陽の光は、精神を落ち着かせる効果もあるといわれています。
残念なことに、「日焼けをしたくない」という理由で、太陽を避ける女性が多いようです。
短時間でもいいので、しっかりと太陽の光を浴びましょう。
「血管が強くなる習慣 より」
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12について?