血流の良し悪しは、「血液」と「血管」どちらが決める?

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血流の良し悪しは、「血液」と「血管」どちらが決める?

 

血流力が低下すると、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」や、心臓の血管が狭くなる「狭心症」だけでなく、次のようなさまざまな病気や症状を引き起こします。

 

 

脳卒中(脳の血管が切れて出血する「脳出血」、血栓によって脳の血管が詰まる「脳梗塞)

・閉塞性動脈硬化(足の血流が悪くなり、歩くときに足のしびれや痛み、冷えるなどを感じる病気。進行すると、歩くとき以外でも症状が出ることがある)

・重症下肢虚血(血管の内側が狭くなって、下肢の筋肉に血液が十分に行き渡らなくなる病気。進行すると、組織が死んでしまうこともある)

骨粗しょう症(骨の量が減り、骨折しやすくなる病気)

認知症(認識・記憶・判断などの力が低下して、日常生活に影響が出る状態)

 

 

血管の病気は発症すると、完全に回復して元の生活が送れるようになるまで時間がかかったり、何らかの後遺症が残ったりして、寝たきりや介護が必要になってしまう場合が多いのです。

また、認知症や骨折なども、寝たきりの大きな原因になります。

 

人生の最期まで健康的な生活を送るためには、今すぐに「血流力」を上げて、これらの病気を防ぐ必要があります

最近は働き盛りの若い人で、心筋梗塞などの血管の病気になる方が増えています。

他人事と思わず、早めに対策していくことが大切です。

 

では、血流力を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。

 

まず、血流力を左右する要素は大きく「血管」と「血液」に分かれます。

 

近年、「血管」における血流力の決め手の1つとして注目されているのが、「血管内皮細胞」です。

 

血管内皮細胞は、血管の一番内側にあり、さまざまな化学物質を分泌して、血管を縮めたり、広げたりする働きをしています。

体の中で最大の内分泌器官といわれていて、その重量は肝臓に匹敵するほどです。

 

この細胞が正常に働いていれば、血管は柔らかくイキイキとした状態を保つことができます。

 

しかし、「高血糖」「高血圧」「高脂質」「メタボリックシンドローム」「糖尿病」「脂質異常症」などの「生活習慣病」によって働きが低下すると、血管の病気を引き起こす「動脈硬化」につながっていきます。

 

まず、血管を広げたり縮めたりする力が弱くなり、血管の壁が硬くなります。

その後、血管壁内にプラークができて、動脈硬化へと進行していきます。

 

プラークが何らかの原因で傷つき、血液に触れると、本来止血のための血栓や剝がれたプラークが血管をふさいてしまい、血液が流れなくなります。

それが、心臓で起こると心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞となるのです。

 

また、血管内皮細胞の働きが低下すると、「血小板」が活発になります。

 

血小板は、血液に含まれる細胞です。

血管内が傷ついたときに、集まって傷口をふさいで止血します。

 

活発になった血小板は、固まりやすくなります。

すると、血液がスムーズに流れにくくなるのです。

いわゆる「血液ドロドロ」というのは、このように血小板が固まりやすい状態を指しています。

 

 

つまり、血流の良し悪しは、主に血管の状態で決まります。

血管内皮細胞が適切に機能し、血管が広がったり縮んだりして、血液を運べる「やわらかい」状態に保たれていることが一番大切なのです。

 

次に、血液の状態も大事な要素です。

血小板が活発になりすぎず、固まりにくい「サラサラ」の状態の方が、血液は血管の中を滞りなく流れていくことができるからです。

 

 

血流力を高めるには、第1に血管、第2に血液の状態を改善する必要があります。

そのための秘訣が、血管内皮細胞を良好に保つことなのです。

「『血流』をよくする 最高の習慣 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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