◆揚げるより焼く、焼くよりゆでる
一般的に、肉製品や脂肪に富む食材を高温で揚げたり焼いたりした際に、AGEが多く生成されることが知られています。
一方、水分を多く使って長い時間をかけ、ゆっくりと蒸したり、ゆでたりする調理法はAGE生成させにくくなります。
したがって、ファストフードの類は元来高カロリー、高脂肪で食材を高温で加熱調理したものが多いため、努めて避けるべきでしょう。
ベーコンやハムなどの加工食品もすでに調理されたものを再度、加熱して食べる場合がほとんどですので、とりすぎには注意が必要です。
AGE化反応は、古くからメイラード反応、褐変反応として知られてきました。
食材の褐変化、色目も、おおよそのAGE含有量の目安となります。
◆酢を使うと、糖の吸収が穏やかに
酢には腸管の動きをゆっくりとさせ、糖の吸収を穏やかにしてくれる働きがあります。
酢の物など酢を使った料理を一品、食卓に添えるのがおすすめです。
また、糖とタンパク質との結合は、酸性の条件下で抑えられます。
したがって、鶏の唐揚げをつくるときには、鶏肉を薬味と一緒に酢かレモン汁に15分ほどつけ、下ごしらえをしてから調理すると、AGEの生成量を半分くらいに抑えることができます。
料理の前の一手間ですが、とても大切なポイントです。
◆電子レンジは要注意
食材を電子レンジで使用すると、食材の中にあるブドウ糖の立体構造が変わり、タンパク質にくっつきやすくなります。
つまり、電子レンジを使った調理も食材のAGE化を進めてしまうので、注意が必要です。
「老けない人は何が違うのか より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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