◆その他の栄養素――ポリフェノールをとる
海藻、ネバネバ系、野菜は多くとるようにし、飲み物は水かお茶かコーヒーにして、添加果糖が入っているジュース、甘味飲料などは避けてください。
日本人の場合、1日に口にするポリフェノールのかなりの部分をコーヒーから摂取しています。
コーヒーは、緑茶とともに貴重なポリフェノールの供給源といえます。
これまでの研究から、コーヒーを1日に3杯程度飲む人では、心臓病やがんによる死亡のリスクが低くなることが示されています。
また、全くコーヒーを飲まない人に比べて、コーヒーを飲む人では糖尿病の発症リスクも低くなるようです。
実際、1杯あたりにして6%ずつ糖尿病の発症が抑えられるとの報告もあります。
その他、コーヒーを飲む人では、非アルコール性脂肪肝炎や慢性腎臓病のリスクも低くなるという報告があります。
また、これまでの研究でお茶(緑茶、紅茶)を飲むことで、糖尿病の発症リスクが減り、心臓病死のリスクが低下することが示されており、死亡のリスクは240ccあたり1.6%低くなることが報告されています。
食後の果物は、ブルーベリーなどの赤紫色のものを中心に丸ごと、適量とるようにします。
AGEを抑えるには食習慣の改善が大事
ルール1:「正しい食べ方」
・早食いや大食いをしない。
・食べる順番は「先に野菜、最後に糖質」。
・朝はしっかり食べ夜8時以降は食べない。
ルール2:「効果的な食材」
・食材はなるべく丸ごと食べる。
・「アンチAGE食材」をとる
ルール3:「調理方法」
・スローフードが大事。
・食材は「ゆでる」か「蒸す」のがおすすめ・
・酢を使うのが効果的。
ルール4:「三大栄養素」のとり方
・糖質・タンパク質・脂質は質に配慮し、ベストな分量で。
・ポリフェノールを積極的にとる。
「老けない人は何が違うのか より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
血管はアミノ酸、たんぱく質とコレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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