◆栄養素は量より質を重視する

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◆栄養素は量より質を重視する

 

いまの時代、「早い」「おいしい」「便利」は食の基本。

いくらAGEがたまると健康を害する恐れがあるからといって、なかなかスローフードには戻せません。

 

近年はそうした限界性も意識してか、「万民に向く食事はない」との主張が主流です。

 

つまり、各人を取り巻く環境や食文化、あるいは手に入る食材の違いなどによって、食事が健康に与える影響は千差万別。

病気の治療や予防を念頭に置いて食事療法を開始する際は、特にこの点に考慮しながら、かなり幅を持たせて指導をしたほうがいいのではないか、ということです。

無理せずに継続して実践できる、各人の食文化と好みに合った健康的な食事パターンを考えていきたいものです。

 

そのような時代背景の中にあっても、重要視されているのは個々の栄養素の量より質です。

例えば、糖質なら精製された砂糖や添加された糖を多く含む食品を避け、食物繊維やミネラルが含まれた玄米や雑穀、ふすまをとるよう心掛ける。

油は魚油やオリーブ油などの不飽和脂肪酸を基本にして、飽和脂肪酸の多い肉の脂身は避ける。

タンパク質もできるだけ豆や野菜など植物性のものから摂取し、赤肉や加工肉、超加工食品の摂取量を減らす。

食物繊維の豊富な野菜や海藻、きのこ類を積極的にとるようにし、果物は適量をできれば丸ごと食べる。

タバコは吸わない。

翌日に残るほど、酒を飲みすぎない。

 

これをベースに、よりその人の嗜好に沿った、楽しめる食生活を展開していってはどうか、というわけです。

 

確かに、体によいから悪いからといって、食に過大な制限を加えるのは最善の策とはいえないでしょう。

食事は、誰と、どこで、いつ、どのように食べるかといったかタイルも含めて考えるべきだからです。

あまりにも瑣末なことまで気に掛ければ、かえって、ストレスがたまってしまう危険性もあるでしょう。

 

大切なのは、時代に流されるままでいるのではなく、まずは一度立ち止まり、自分の食生活や生活習慣を見つめ直すこと。

そして、疑問やリスクを感じたら、一つでも二つでも、改善に向けて取り組みを開始することです。

 

年齢は関係ありません。

良いことを始めるのに、遅すぎることなどないからです。

行動を起こすかどうかで、きっとその後の人生にも大きな差が生まれてくるはずです。

人生を前向きに生きることはとても素晴らしいことですから。

 

週に一度、休日に時間を巻き戻して、昔ながらの料理を時間をかけてつくってみる

毎日となるときつくても、家族と過ごすスローライフで新たな発見もあると思います。

これなら楽しみながら続けられるのではないでしょうか。

 

「できることからコツコツと」。

この言葉に、健康を守る究極の秘訣があるように思います。

「老けない人は何が違うのか より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

 

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

 

ビタミンB12について?

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