◆週1回の運動で死亡率が3割下がる
ウェルエイジングを目指す生活習慣づくりには、適度な運動も欠かせません。
ただ、この「適度な」というところが難しいというか、厄介なところ。
やたら激しい運動で体を痛めつけてもいけないし、かといって近所を散歩する程度で間に合うのかといった疑問もわきます。
多くの国のガイドラインでは、「週3~5回、20分程度の有酸素運動を基本に、可能なら週2回程度のダンベルなどによる適度な筋トレ」といった強度の運動を推奨しています。
しかし、みなさんもおわかりでしょうが、これがなかなか難しい。
仕事を持っていたりすると、たとえ20分と時間は短くても、週に3~5回はなかなか続けられません。
その結果、せっかく健康のためにとスニーカーを買ったのに運動は三日坊主に終わってしまうという方も多いようです。
一方、「週1回好きなサッカーをして2時間ほど体を動かしているが、仕事のある日はほとんど運動できていない。こんなムラのある運動パターンはかえって体に良くないのではないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それは杞憂です。
最近、米国医師会雑誌に発表された研究によれば、1週間に1~2回、1~2時間ほど汗を流すだけでも、毎日、規則的に運動した場合と同程度の健康効果が得られることが示されています。
この研究では、約6万4000人を「全く運動をしない群」「週3回以上運動をする群」「週1~2回運動をする群」の3群に分け、運動の強度や回数なども調整しながら、総死亡率、がんによる死亡率、心筋梗塞など心血管疾患による死亡率を調査しました。
この際、1週間当たりの運動量は、75分以上の激しい運動、もしくは150分以上の中等程度の運動と規定されています。
研究の結果、週に1~2回であろうと、運動をしていれば、全くしていない人より死亡率が30%低下、さらに、がんによる死亡率は20%、心血管疾患での死亡率は40%も低下することが明らかになったのです。
さらに、「週に3回以上運動する群」と「週に1~2回程度しか運動しない群」との間で、ほとんど死亡率に差がないことも確認されました。
つまり、平日は仕事でなかなか運動の時間がとれない人でも、土曜か日曜に運動を楽しむ「ウィークエンド戦士」になれば、健康によい影響をもたらすことができるというわけです。
とにかく、運動はまったくやらないのは論外。
時間を見つけて、週に1回でも2回でも体を動かすことです。
「老けない人は何が違うのか より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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