糖質制限中こそたんぱく質が重要!
エネルギー不足を防いで筋肉を維持
ダイエットのために糖質制限に取り組んでいる人は、たんぱく質の摂り方にも注意を払う必要があります。
糖質制限の目的は、ご飯やパンなどの糖質を多く含む主食の摂取を控えることで、血糖値の急上昇を抑え、肥満を防ぐというもの。
しかし、私たちの体で主なエネルギー源として利用されているのは糖質です。
糖質制限を行うと体が糖質不足になり、十分なエネルギーをつくることができなくなります。
すると体はその不足分を補おうと、たんぱく質や脂肪を分解してエネルギー源とします(これを糖新生といいます)。
たんぱく質が分解されるということは、すなわち筋肉も分解されるということ。
筋肉が減少すれば基礎代謝も下がってしまうため、一旦は痩せてもまたすぐにリバウンドを繰り返す、代謝の悪い体になってしまうのです。
筋肉を維持しながら太りにくい体をつくるには、糖質制限によって不足するエネルギーをたんぱく質や脂質でしっかりと補い、全体の摂取エネルギーを減らし過ぎないようにすること。
特に運動時は筋肉の分解を抑えるため、たんぱく質を十分に摂ることはもちろん、糖質も適度に取り入れて、エネルギーを確保することが大切です。
行き過ぎた糖質制限は控え、たんぱく質や脂質もバランスよく摂って筋肉と基礎代謝を維持することが、ダイエットを成功に導く秘訣です。
糖質(炭水化物)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの栄養素はそれぞれ担う働きが違います。
糖質の働きは「エネルギーをつくること」なのでも糖質を減らした場合は代わりにエネルギー源となる栄養素が必要となります。
体の調子を整える ← ビタミン・ミネラル
体をつくる成分になる ← ミネラル・たんぱく質・脂質
エネルギーをつくる ← たんぱく質・脂質・糖質(炭水化物)
糖質は生命を維持するための重要なエネルギー源。
糖質制限などで極端に減らして糖質不足になると、体が不足分を補うためにたんぱく質や脂質を分解してエネルギー源にしてしまいます。
「たんぱく質の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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