そのまま食べてもコラーゲンはとれない!
ビタミンCとたんぱく質を一緒に
「コラーゲン」は細胞同士をつなぐ接着剤の役割を果たすたんぱく質の一種。
血管や筋肉、骨、皮膚など、体の組織の維持に欠かすことのできない成分です。
肌のみずみずさを保つ働きもあることから、美容目的でコラーゲンを含む食品やサプリメントをとる人も増えています。
しかし、コラーゲンは体内でつくられる成分のため、ただ外からとるだけではあまり意味がありません。
コラーゲンの生成を助ける栄養素を一緒にとるべきなのです。
そのひとつがビタミンCです。
ビタミンCは体内でつくり出せないため、野菜や果物といった食品から摂取するしかありません。
長期間にわたってビタミンCが摂取できないとコラーゲンの生成が進まず、全身から出血が起こる「壊血症」という病気にかかるおそれがあります。
また、コラーゲン不足は骨を弱くし、骨粗しょう症にもつながります。
そして、もうひとつがたんぱく質。
たんぱく質の役割は、コラーゲン生まれ変わりを助けること。
食事から十分なたんぱく質をとることで、古くなったコラーゲンが分解され、新しいコラーゲンの合成が促されるのです。
逆にコラーゲンにとって大敵なのが、糖質や脂質のとり過ぎです。
これらの過剰摂取が、コラーゲンの正常な働きを妨げるためです。
コラーゲン単独では意味なし!
例えば…、
コラーゲンゼリーとフカヒレを摂取→効果なし
コラーゲンゼリーとフカヒレ、ビタミンC、たんぱく質を摂取→効果あり
コラーゲンは40歳で半減する
コラーゲンは皮膚や髪、眼や血管などをつくるたんぱく質です。
肌のツヤや潤いには欠かせないものですが、20歳を過ぎた頃から徐々に減少、40歳では半減して肌の老化が急速に進み始めます。
「栄養素の話 より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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